日経平均2万0193円、さらなる上昇はあるのか

市場の目線はすでに「ポスト・コロナ」に?

東京株式市場で日経平均は大幅反発し、3月6日以来約2カ月ぶりに終値で2万円台を回復した。写真は2019年12月、東京証券取引所で撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅反発し、3月6日以来約2カ月ぶりに終値で2万円台を回復した。前日の米国株高が好感され、朝方から幅広い銘柄で買いが先行。その後も世界的な経済活動再開の動きを織り込む形で先物に買い戻しが入り、一時600円近くまで上げ幅を拡大した。

米製薬ギリアド・サイエンシズ<GILD.O>が新型コロナウイルス治療薬候補「レムデシビル」の治験で前向きなデータが得られたと明らかにし、投資家心理が改善。前日の米国株市場で主要3指数が上昇して取引を終えた。

日本は緊急事態宣言が延長される可能性があるものの、欧米では新型コロナの感染者数が抑制されつつある。市場の目線はポスト・コロナ情勢に向かっており、「日本株は比較的出遅れ感が強いため、実感はあまりないものの、地合いは確実に回復しつつある」(みずほ証券の投資情報部部長、倉持靖彦氏)との指摘が出ている。

テクニカル的にも1月高値から3月安値までの下落の半値戻し(2万0237円07銭)を取引時間中に達成し、リスクオンに傾斜する流れとなった。市場からは「新型コロナウイルスが終息に向かえば株価は下ではなく、上に行くという方向感で買われている側面もある」(国内証券)との声も出ていた。

TOPIXは3日続伸。東証33業種では、鉱業、証券、鉄鋼などが値上がり率上位にランクイン。電気機器、機械、輸送用機器なども買われた。半面、電気・ガス、その他製品、空運などは値下がりした。日経平均は3月に安値を付けた後、主にディフェンシブ系がけん引する形で戻してきたが、4月中旬以降は景気敏感系に物色がシフトしてきた。

個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が小幅に続伸した。30日、2020年3月期の連結当期損益を9000億円の赤字に修正。前回予想の7500億円の赤字から赤字額が膨らむ見通しを示したが、下方圧力は限定的だった。市場からは「想定内と言えば想定内。各国の金融・財政政策期待でグローバル株式市場は回復してきており、投資会社の側面からすると悪材料にも下がりにくい状況となっている」(国内証券)との声が出ていた。

東証1部の騰落数は、値上がり1490銘柄に対し、値下がりが630銘柄、変わらずが51銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値      20193.69+422.50

寄り付き    20105.68

安値/高値   20084.83─20365.89

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1464.03 +14.88

寄り付き     1470.57

安値/高値    1464.02─1478.84

 

東証出来高(万株) 171766

東証売買代金(億円) 30584.08

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