あまり報道されていないが、航空会社でも旅客便は運休が拡大しているものの、貨物便は物流を担うため、今も飛び続けている。また、新幹線や在来線特急などの減便は頻繁に報道されているが、その陰で貨物列車は通販などの需要増もあり、これまでどおり運行されている。JR貨物が発表した3月の輸送状況は、前年同月比5.4%減と、旅客の減少と比べると影響は軽微である。
東日本大震災などの災害時もそうであったが、交通インフラは「ヒト」の移動が制限されても、「モノ」の移動については緊急時には平時以上の重要な役割を担うことをあらためて思い起させる、コロナウイルス蔓延下の状況である。
GWは休日割引の適用除外に
こうした利用状況の変化のほか、コロナウイルス関連の高速道路のトピックスとしては、4月11日に上信越道横川SA下り線で従業員の感染が判明し、2日間ほどエリアの店舗部分が休止するなど、感染による施設の閉鎖も起きている。
また、山形県が他県からの感染者の入域をチェックするため、山形道下り線の山形蔵王PAで4月18日に利用者への検温の実施を試行するなど、普段とは違った光景が現出しており、施設の休止などの情報は利用者にも注意が必要だ。
例年、大規模な渋滞が発生するゴールデンウィークについては、国土交通省が高速道路各社に対し、休日割引の適用除外と休憩施設の店舗の営業自粛を要請、各社もそれを受け入れることを発表したため、例年とはまったく違った高速道路の様相となりそうである。
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