芸能人のネット発信が目立ち始めた切実な事情 大物も続々、「ヒマだから」「金のため」ではない

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「あの人がフォロワー20万人なら、私も同じくらいはいけるのでは」「あの内容で100万回再生なら、自分はそれ以上取れるのでは」という甘さを感じさせる人がいるのも間違いありません。しかし、そういう人ほどランダムに何にでも手を出してひっそりとやめていくか、政治発言や個人攻撃などで炎上して謝罪に追い込まれるケースが目立ちます。

ここまでの勝ち組芸能人を見る限り、自分の芸に関連したものか、本当に好きでやっているもの、やってみたいと思っているものを率直に見せていく形のほうがリスクは少ないのではないでしょうか。

GWにますます活発化、年単位の計画も

芸能人たちのネット発信は、大人も子供も休日となるGWにますます活発化するでしょう。テレビが再放送や再編集の番組ばかりになっていくことも、その流れを加速化させ、今以上に大物芸能人が本格参戦するかもしれません。

さらに外出自粛要請のメドとなっている5月6日を過ぎても劇的に好転するとは考えにくいだけに、ある芸能事務所のマネージャーは「現在の状況が1年以上続くことを想定したプランを考えている」と苦しい胸のうちを話していました。もちろん、そのプランの中にはネット上での発信が多分に含まれているはずであり、「事務所を挙げて積極的に展開していく」という動きも現実的になりつつあります。

芸能人たちの発信を見る側の私たちには、ただ楽しませてもらうだけでなく、「ビジネス的な視点から勝ち組と負け組の明暗を目の当たりにする」という醍醐味もあり、それもまたエンタメと言えるのではないでしょうか。

木村 隆志 コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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きむら たかし / Takashi Kimura

テレビ、ドラマ、タレントを専門テーマに、メディア出演やコラム執筆を重ねるほか、取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーとしても活動。さらに、独自のコミュニケーション理論をベースにした人間関係コンサルタントとして、1万人超の対人相談に乗っている。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

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