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「長期休校」子どもたちと学校を襲う多大な喪失 オンラインでは代替できない「経験」がある

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認知能力分野の学習機会が損なわれることで失われる社会的損失よりも、非認知能力分野の学習機会が損なわれることによる社会的損失のほうが、長期的には大きくなるだろう。日本だけでなく、全世界的に取り組まなければいけない大きな課題だ。

かといって、現在の私の頭の中には対処の案がまったく浮かばない。ただし、3つだけ言えることがある。

「学校」という概念が不要になるかもしれない

1つめは、旧来の学校システムを復興しようと思うべきではないこと。今まで慣れ親しんだ「学校」という概念の枠組みを取り払い、新型コロナウイルスが存在するこの世界のこの状況に最適化する教育の方法を模索し続けることが必要だ。決して極論ではなく、学校という概念が大きく変容するかもしれない。

2つめは、おそらくそれでも子どもたちはこの状況を乗り越える力をもっているということ。大人たちの予想の斜め上を行く発想で、子どもたちは自分たちが生きていく世界を築き上げるだろう。それは、大人が恩着せがましく用意した未来よりも、彼らにとってはよほど生きやすい世界かもしれない。

3つめは、仮に新型コロナウイルスが比較的早期に終息したとしても、後戻りはできないということ。立て続けに巨大な台風が襲うようになったのと同じように、立て続けに多種多様な新型の病原体が地球上に現れるかもしれない。その可能性を軽視してはならない。

そう考えたとき、従来の経済システムを再起動することに軸足を置くのと、子どもたちが健やかに成長できる環境づくりを第一に考えることに軸足を置くのと、どちらが明るい未来をもたらしそうか。今後私たちはそこに社会的コンセンサスを形成する必要がある。

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ここで、ネイティブ・アメリカンに伝わる有名な言葉を紹介したい。「われわれは7代先のことまで考えて今を決断する」。

ちょっと前まで、人類の叡智の結集である人工知能の登場が“先行きの見通せない世の中をもたらす”かもしれないと騒いでいたのに、小さなウイルスの登場によって、自分たちがもともと“先行きの見通せない世の中に生きていた”ことに気づかされるというのは、未熟な人類のかわいらしさでもある。

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