「兄・経営者、弟・医学博士」新浪兄弟のDNA

一番手ではないからこそ新しいことをする

一番手ではないからこそ新しいことをする

剛史:たとえばどんなこと?

博士:具体的なビジネスの話はよくわからないけど、いろんなコンビニがある中でもローソンは何かとテレビなどでも取り上げられることが多いよね。それがなぜなのかと考えてみると、企業戦略というか、他のコンビニがやらないようなことを打ち出しているからだろうと思うところかな。

埼玉医大国際医療センターは新設だけど、古くからある有名な大学と肩を並べるためにはどうすればいいかと考えたときに、「他の大学のやってないことをやっていかなければならない」と思うようになった。そういう部分を意識しだしたことで、最近は頑張っているなって言ってもらえる部分も出てきた。それはやっぱり、セブン-イレブン(以下、セブン)という存在がある中で、アニキが何をやってきたかを考えたのが大きかった。

剛史:セブンを真似してリスクを背負わないようにするというのは、これまで業界全体がやってきたことなんだ。以前のこの業界では「なぜセブンと同じようにできないのか!」と怒られることもあった。でも、それではモチベーションは上がらない。そうではなく、コンビニが隣り合わせになっているとしたら、どっちに入るかお客さんが選べるような違いがなければ意味がないんだ。

よく例として挙げられるのがおでんだけど、我々ローソンは関西の企業だから、関西のだしをベースに関東の嗜好を考える。一方のセブンは関東のおでんをベースに関西の嗜好を考える。そうやって違っていい。「うちが好きで向こうが嫌い」「向こうが好きでうちが嫌い」というお客さんが出てくるのも大いに結構ということで、全国一律の店をつくるのもやめて、田舎なら田舎のローソンをつくるというやり方をしていき、店舗の数で勝負をしようとは考えなかった。

もうひとつ、コンビニを利用するお客さんの年齢層が上がっていくということも含めて、これから何が求められてくるかという部分を先へ先へと考えていかなければいけない。そこを突き詰めていけば他社との違いが出てくるし、それでうちを選んでくれるお客さんが出てくればいい。そういう部分の考えは社員と共有できていると思うよ。

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