業績予想「非開示」に透ける上場企業の視界不良 なぜサイゼリヤは沈み、ニトリは浮かぶのか

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ニトリの強気の計画の裏には、2008年秋のリーマンショック時にも増収増益を達成するなど、過去の実績と自信がある。創業者でもある似鳥昭雄会長は「不況になれば建築費は半分になり、既存物件も手に入りやすくなる。ピンチをチャンスに変える準備はしてきた」と発言。現状、サプライチェーンに大幅な遅延もないという。もっとも事態は流動的で、予断を許さない状況ではある。

相対的に業績へのコロナ影響が少ないのは、食品スーパーやドラッグストアをはじめ生活必需品を取り扱う企業だ。ドラッグストア首位級のツルハホールディングスは、2020年5月期の業績予想を据え置き、営業利益は前期比4.5%増の437億円と見込む。手堅い業績に対して、株価も直近1年間の高値圏で推移している。

ドラッグストアのツルハは需要増を取り込む

以下では、2月中に四半期決算の締め切り日があった、時価総額1000億円以上の上場企業の今期業績予想の一覧を掲載した。

3月下旬から4月上旬にかけて、2月決算企業の場合は本決算、5月決算企業は第3四半期決算、8月決算企業は第2四半期決算、11月決算企業は第1四半期決算が発表された。その時に公表された会社の今期業績予想(未定または非開示を含む)をまとめている。 

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