こうした“助け合い”はそもそも、ポケマルというサービスが立ち上げ当初から目指すビジョンでもあった。同社のホームページには、サービスの目的としてこんな一節も掲載されている。
「生産者と消費者が、一人の人間としてお互いを思いあえる社会を作りたい。日本中に繋がりが生まれ、またある時は生産者が消費者を助け、ある時は消費者が生産者を救う。そんな『共助』の社会を私たちは実現する」
まさに今、そのビジョンの実現いかんが目に見える形で試されていると言えるだろう。
実際、普段からも、生産者とのつながりにメリットを感じているユーザーが多いようだ。
ポケマルでは、生産者自身が、手塩にかけた食材の売り文句を考えたり、撮影してプラットフォームにアップする。食材のおいしい食べ方が添えられることも多い。
注文した人はそれに対して、「ごちそうさま」とお礼を返す。作った料理の写真を撮って送る人も多い。こうしたやりとりは、サイト上のコミュニティー機能で行え、ほかのユーザーに見える形でアップすることもできるし、直接メッセージを送り合うこともある。
消費者が生産現場を訪ねるなどの行動も自発的に生まれているそうだ。
ほかのメリットは?
送料を含めると割高になるものの、安さを売りにしている出品もあり、ユーザーの工夫次第で、お得に食材を入手することも可能だ。
鮮度も大きなメリットだ。とれてすぐに送ってもらえるものもあり、食材情報のページには、「採れ次第お届け」「注文から○日」など、食材の発送時期についても掲載されている。
「鮮度が特徴的な商品としては生ニンニクがありますね。市場に出回るのは乾燥ニンニクですが、生は別の食材かと思うぐらい、まったく食感が違います。みずみずしく、ホイル焼きなどにして食べるのがおすすめです」
以上は広報の方に聞いた情報だが、ポケマル上のいずれの食材も、生産者による説明書きがたっぷりと添えられているほか、コミュニティーで質問することもできる。こうしたやりとりを重ねていくことで、食材の知識も増えていきそうだ。
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