「権力者に逆らう人間」が少数派である根本原因 「生存競争の手段」としては当然の選択である

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一方、対等の立場で、楽しい会話を気楽にできる人との交流を望んでいる節があります。やはり、ずっと偉い人扱いを受けるのは疲れるのでしょう。

なんだかんだ言っても、権力を持つ人も1人の人間なのです。ビジネスにおいても「もう少し気楽にやってほしい」と感じるシチュエーションが結構あるそうです。

窮屈な苦しい雰囲気の中では、楽しい雑談はもちろん、有益な議論や交渉はしにくいこともわかります。

また「偉い人」とのあいだに、立場の差があるということ自体が、すでに同じ土俵に立っていないという心理的ハンディキャップとなっています。

こうしたハンディが、あなたの言動を制限してしまうのです。そこで、まずは土俵を同じにするという戦略が大切です。

とはいえ、変に勘違いしてはいけません。目上には変わりませんから、偉そうにせず、礼節は守りながらも、気取らないコミュニケーションを取ることも重要です。

権力者も「かまってちゃん」

ハーバード大学ビジネススクールのフアンらの研究によると、被験者を4つまでしか質問できないチームと、9つまでできるチームに分けた結果、後者のほうが、相手からより強い好意を抱かれたそうです。

これは、人間の承認欲求と深い関係があります。たくさん質問してもらったほうが自分のことを知ってもらえるために嬉しく感じ、相手に好意を抱くのです。

権力者でも同じことです。人間、結局は誰もが「かまってちゃん」なのです。車、スポーツ、映画、音楽、ファッション、グルメ……。あるいは、相手の身に着けているものや持っている小物、さらにことばの端々などを観察し、話題になりそうなものを見つけて、質問を投げかけましょう。

ただし、矢継ぎ早に質問して、警官の取り調べのようになっては逆効果です。加減には注意してください。

初対面など、相手をあまり知らなくて、さらに話題のネタが見つからない場合は、相手のことをじっくり観察してみてください。

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