自粛生活で「シルバニアファミリー」が人気の訳 大人になって開拓する"新しい楽しみ方"
「シルバニアの魅力」を熱心にプレゼンするファンも現れた。Twitterで、日々シルバニアの魅力を発信しているほづみさんも、そのうちの1人だ。小さい頃、親にシルバニアを買ってもらえず、フラストレーションあったというほづみさん。大人になり、ふと自分のお金で買ってみたことをきっかけに、どんどんシルバニア沼にハマっていったのだという。
「最初に買ったのは、3体セットで1000円程度の人形。その2日後にはまた別の商品を買い足し、その1週間後にも……。気がつけば、どんどん増えていました。かわいいし、ほかの友達に見せたくなって、毎日持ち歩くようになりました」(ほづみさん)
シルバニアで遊ぶ様子をTwitterに投稿していくうちに「昔好きだったので私も買ってみました」「(人形を)お迎えしてよかったです」など、20代後半以降の女性を中心に、多くの声が彼女のもとに届くようになったという。「シルバニアのよさを伝えたくなり、パワーポイントでプレゼン資料を作ったらバズったんです」と語る。
大人の女性にシルバニアがウケているのはなぜか。ほづみさんは、
「女性の間では、セーラームーンなど、『昔好きだった懐かしいもの』が再ブームになっています。シルバニアもその流れで受け入れられているのではないでしょうか。昔はコレクター的に集める人が多かったですが、1体からでも楽しめるのも魅力。『手軽に遊ぶことができるんだ』と気がついた人がハマっているようです」
と分析する。
低価格のエントリーモデルがライトファンに刺さった
コアファンのみならず、ライト層を取り込む起爆剤となったのが、2年前に発売された「赤ちゃんコレクション」(370円〈税抜き〉)だ。中身を開けるまでどの赤ちゃんキャラクターが入っているかわからない、「サプライズトイ」と呼ばれるジャンルの商品で、コンビニなど、玩具店以外でも幅広い売り場で展開されている。
これまでも人形と家、家具がセットになったエントリーモデル「はじめてのシルバニアファミリー」(3600円〈税抜き〉)を展開していたが、より手軽にシルバニアを楽しめるようになり、一気にライトファンに広がったという。
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