武漢の作家が語った「都市封鎖」60日間の惨状 900万人の被災者たちが心に負った傷は深い

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庶民がこれほどの苦難を受けている中、地方の官僚が地元を守って民を安んじることなどが、しっかりできているのかどうか、これを追究しなければなりません。当時、武漢がどれほど緊張していたかは、外部の人にはわからないことかもしれません。

感染症拡大の期間には、大きな間違いでなければ、しっかり働いている官僚を責める必要はないというのが私の考えです。官僚が私の話を聞きに来ることはありませんでした。私がたとえ体制側の人間であったとしても、官僚ではありません。多くの人をよく知っていますが、官僚とはあまり交流がありません。

財新記者:日記が注目される一方で、あなたに対して面倒な批判もありました。注目と面倒事にどのように対応していますか?

方方:ただの極左分子たちの罵倒でしょう?ほとんどの極左分子が参戦しましたが、それが何になるのでしょうか? 彼らのレベルはあまりにも低いので、明らかな違法でない限り、捏造や人を陥れることでなければ、相手にせず彼ら自身が楽しんでいればいいと思います。

しかもその中の何人かの大V(訳注:SNSで多数のフォロワーやファンを持つアカウントを言う)が私を罵る文章を書くのは、すべて報酬をもらうためです。彼らがやっているのは商売で、お金を稼ぐためです。私が彼らとだらだらやり取りしてもしょうがないでしょう?何をしてもむだで、他人のビジネスを断ち切ることはできません。

媚びる知識人は目を覚ましたほうがいい

財新記者:感染状況の深刻な地域で執筆するのは、これまでの創作経歴と何が違いますか?現在発表した日記はどこまでが被災者としての記録で、どこからが作家としての創作だと思いますか。

方方:被災者でもあり、見聞者でもあります。 私は900万人もの家に閉じ込められている武漢人の1人です。これは疑いようのない事実です。私は家にいて1歩も外に出ていませんが、現代のインターネットは武漢で何が起きているのかを理解できる条件を与えてくれました。電話、動画、そしてさまざまな文字です。

ネット上で多くの記者が書いた文章、動画及び民間の個人メディアの内容を確認することができるほか、私には多くのクラスメイト、隣人、友人、知人、そして同業者や同僚がいます。彼らは私と同じ被災者です。私と話す中で、自然といろいろなことを教えてくれますし、(日記の)一部は彼らの家族の出来事です。

財新記者:あなたの日記では湖北の同業者(作家)に「(上に)媚びるのも限度がある」と注意喚起をしています。知識人が災難に直面した時、(体制への)賛歌を歌う現象をどう見ていますか?

方方:珍しいことではないでしょう。どんな災難の時にも媚びる詩文は少なくないものでは?私がそう書いた時、武漢は本当に惨めな状況でした。私の心の中には怒りが湧きました。実は私以外にも武漢では多くの人が記録を残していますし、知識人の中でも多くの人が記録しているはずです。

うちの一家は理工系の男ばかりで、政治に関心がなく、肝っ玉が大きくなく、おとなしく学問をしている人ばかりです。ただ私は媚びている人がいれば、目を覚ましたほうがいいと思います。武漢のようなひどい災難に対して、一部の人はよくわかっていないようでいい加減な詩文を出していたので、ついその時はこのような言葉を投げてしまいました。

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