「100日後に死ぬワニ」最終回が猛批判された訳

今後「SNSによる作家活動」難しくなる危険も

SNSという空間で多くのユーザーたちを巻き込みながら育ったコンテンツをビジネスとして収益化させる際には、その巻き込んだユーザーたちの存在を意識し、ある意味ではステークホルダーとして考える必要がある。

今回、最も懸念されるのは、今後『100日後に死ぬワニ』と同様に、SNSなどのインターネット上から、何らかの形でマンガや映像などのコンテンツが発信され、それが口コミで人気を獲得し、多くの人たちの目に触れるようになった時に「どうせ、これも“仕込み”でしょ?」といった形で、揶揄されやすい前例を作ってしまったことだ。

それでも「収益化」は至極真っ当なこと

クリエイターがコンテンツを制作し、それをSNSなどインターネットを通じて、何らかの形で世に出して広め、さらに、それをビジネスとして収益化させるということは、至極当然であり、それは否定されてはならない。

もし、それを否定するような流れができれば、クリエイターが、インターネット上で自らのコンテンツを収益化させづらくなる空気が生まれてしまうことも考えられる。

作者はワニの死を通して「何があるかわからない中で、限りある時間を大切にしてほしい」というメッセージを伝えたかったと語っている。

だが、マーケターにとっては、それだけではなく「UGC(User Generated Contents = 企業ではなくユーザーによって生み出されたコンテンツの総称)の収益化」というテーマを考える上で、今回の騒動は一石を投じるものとなったはずだ。

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