日本のヤンキー化は小泉政権から? 精神科医・斎藤環×歴史学者・與那覇潤(1)

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 日本社会にヤンキー文化が拡大しているという精神科医の斎藤環氏。安倍晋三政権もヤンキー特有の「気合入れれば何とかなる」という空気に支持されている、と指摘した「自民党ヤンキー論」は大きな注目を集めた。今回は、気鋭の日本史研究者、與那覇潤氏と『ヤンキー化する日本』(KADOKAWA 角川書店)にて初対談。戦後政治史におけるヤンキー化を探る。 (写真:タカシマユウスケ)

インテリ派とヤンキー派の戦後政治史

斎藤:自民党は、もともとヌエ的な政党だったと思うんですが、完全にインテリ部分は消滅しましたね。

與那覇:総理大臣でまんじゅうを出すとか、インテリには耐えられないセンスですよね。

斎藤:小泉内閣時代が大きいということなんでしょうね。

與那覇:斎藤さんは村上隆さんとの対談で、ヤンキーがプロデューサーで、おたくがクリエイターだと一番ヒットするという話をされていましたが、その政治版が小泉改革だったのかもしれません。気っ風のいいヤンキーの親分みたいに見える小泉純一郎さんがパフォーマーで、理詰めで計算するタイプの竹中平蔵さんが政策を作りましたから。

斎藤:小泉さんというのは不思議な人で、ヤンキーテイストの発言があったかと思えば、まったくヤンキー的ではない行動を取ったりもする。腹芸文化を駆逐したのも小泉さんです。大勲位・中曽根康弘氏に「もうアンタ定年だから」と引導を渡したのも彼ならでは。僕は今でも自民党の伝統破壊者という部分は評価していて、2009年の民主党の大勝を準備したのも小泉政権だと私は思っています(笑)。

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