自己肯定感のある人の「運を掴む力」が高い理由 自分で考えて自分で選ぶから開くサードドア
朝活の委員会については、巡り巡ってJAに企画を持ち込んだことがあります。年配の男性の方が数人出席して話を聞いてくださいましたが、いざ質問を受けると、自分が深く考えていなかったことを痛感しました。
そのときは、野菜ジュースをいただいて「がんばってね」と励ましていただきましたが、帰り道、ああ考えが足りていなかったなと反省したことをいまでもよく覚えています。
そうこうするうちに、私は就活にも失敗したまま卒業してしまい、「ミス成蹊」以降に自分がなにも成し遂げていないということがどんどん怖くなりました。同級生に対するコンプレックスも持ち始めていました。
ちょうど日本にファストファッションが上陸する時期だったので、「FOREVER21」のミスコンに応募して、初代「ミス21」になり、その肩書を引っ提げてファッションブログを書きはじめたりもしました。
他にも、実力以上の仕事をとりあえず「できます!」と言って引き受けて当日までに必死に頑張って追いつく、みたいなことを4年くらいやりました。が、なにかが違う。
分岐点になったのは、あるとき、「自分がいま持っているもので社会の役に立てることって何だろう?」と考えたことです。いまの自分は、ただ「なにかをやっている人」になりたいだけ。『サードドア』の中でいうとアレックスが初めの頃に質問リストをひたすら作って用意するような、一方的なことしかしていない。
「自分が人にどう思われるのか」ということにしか目が向かず、一緒に仕事をする人と何を残せて、社会にどんなインパクトを与えられるのかということには一切考えが及んでいなかったのです。
じゃあ、なにができるのかを考えると、そんなにやれることはありませんでした。ただ、ファッションの世界に関わっていたことから、女性向けの市場に企画を出すことは得意だと考えました。
そして、当時よく友達の悩みに「それって今日はできないかもしれないけど、なにも3年も待たなくても、次の週末にできるようなことだよ」というふうに話している自分がいました。
そこから「“いつか”ではなく、“次の週末”にする」という距離感で人を励ます、元気にするというコンセプトが浮かび、ライフスタイルプロデューサーとしての活動や「NEXTWEEKEND」立ち上げへとつながっていきました。
ただ、おそらく昔の私がタイムスリップして「NEXTWEEKEND」と聞いても意味がわからなかったと思います。がむしゃらに走ったからこそ、ここに至った、そこに気づけたんだと思います。
自己肯定感を高めて「運のバス」に乗ろう
いまの若い世代には「やりたいことがわからない」という悩みが本当に多いです。そういう人は「がむしゃらに走ればいいんだよ」と言われてもつらいだけですし、走るにしても景色のいい所を走っちゃうと思います。
まずは日常的に小さな自己肯定感を積み重ねていくことが大事だと私は考えています。自己肯定感を高めておかないと、「運のバス」が来ても乗れないんですね。
自分の考えを誰かにアウトプットしてみることも、その助けになります。アレックスは「成功者にインタビューしよう」と考えた翌日、友達を集めてそのことを話していますね。「ビジネスはビル・ゲイツ」「テクノロジーはマーク・ザッカーバーグだ」という風にみんなで語り合ったことでモチベーションが高まっていきました。
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