自己肯定感のある人の「運を掴む力」が高い理由

自分で考えて自分で選ぶから開くサードドア

アウトプットしてみることで初めて見えることはたくさんあります。大それた企画ではなくても、「こういうことができたら理想だと思うんだよね」という自分の思想を深掘りする作業をしておくと、実は自分のまわりにはチャンスがたくさんあることに気づけるのではないかなと思います。

もうどうにもならないと思ってしまう悩みやモヤモヤ、過去のトラウマも、案外ほとんどのことが「面倒臭い」とか「失敗したら恥ずかしい」という感情の問題だったりするんです。

人に話すことで言語化すれば、感情がそぎ落とされてシンプルになりますし、事実も思考も整理できます。そこからポジティブなディスカッションができるようになって、自己肯定感も高まるでしょう。

若い世代には、人間関係や他人とのコミュニケーションがうまくいかないという悩みがとても多いのですが、アレックスがビル・ゲイツにインタビューする場面は、それに対する気づきが含まれていると思います。

アレックスは最初、準備してきた質問リストを読み上げていきますが、時間がなくなってきて焦ったとき、とっさにメモ帳を手放して自分が本当に聞いてみたかったことを質問します。その結果、ビル・ゲイツも饒舌になって、場がとても盛り上がりますよね。

最初から相手にフィルターをかけてはいけない

コミュニケーションにおいては「相手にこう思われたい」「こう持っていきたい」というふうに考えすぎていると、話が予定調和にしか進まないのです。そうではなく、相手がどんな人で、なにを考えている人なのかということに本当に興味を持っていると、その場で聞きたいことが出ますし、会話は想定外のところに行きつきます。そこに楽しさや新しさも生まれます。

ところが、最初から相手に偏見やフィルターをかけて「たぶん相手はこういう人だ」と、そして自分にも「どうせ私はこういう人間だ」という答えを決めつけてしまっている人がとても多いように感じます。「必要最低限」という言葉をたびたび聞きますし、コミュニティも小さく持っている人が多い。

それでいいという人もいると思いますが、「やりたいことがわからない」「人間関係がつらい」と悩んでいるのなら、やっぱり自分がどう見られるかということばかり考えていないで、相手に興味を持つことだと思います。

私の実感として、自分の思想、自分の価値観をきちんと持って、「自分はこう思うんだけど、あなたはどう思う?」というふうな話し方ができると、何かが生まれて、よくなっていくことが多いですよ。

それに、自分の思想を持って、アウトプットしていると、人からも興味を持たれます。ただどんな会社に所属しているとか、何の職業かということよりも、何を考えているのかがわかる人のほうが、人として興味を持ちますよね。

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