自己肯定感のある人の「運を掴む力」が高い理由 自分で考えて自分で選ぶから開くサードドア
「答えはある」が原動力になる
『サードドア』の著者で主人公のアレックス・バナヤンは、「どこかに答えがある」と強く思い込んで、がむしゃらに走り続けている人ですよね。何度断られても、しつこくいろんな成功者にインタビューを申し込みに行きますが、その粘り強さは「この人に会えば答えがある」という思い込みからくるものです。その姿が私自身の学生時代と重なりました。
アレックスと同じ大学生だった頃、私は図書館でひたすら企画書を作り続けては、それをプレゼンする相手を探し、「この人だ」と思った人にすぐに会いに行くということを繰り返していました。当時は会う人会う人が「答え」であるかのように見えていたんです。
振り返ればむちゃくちゃだなと思いますし、いまとなっては「答えなんてどこにもないのが答えなんだ」と考えるようになりました。けれど、当時の自分の心境を思えば、「必ずどこかに答えがある!」という思い込みがあったからこそ、パワーを出せていたという部分があります。たとえ失敗しても、諦めない気持ちになり、走り続けられるんです。
悩める若い人には、つい「答えなんてないよ」と諭してしまいがちですが、本当は、若い人ほど「どこかに答えがあるんだ」と思うことが大切なんだと『サードドア』を読んで気づかされました。
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