葬儀ビジネスの大黒柱、「生花祭壇」めぐる戦い ベンチャー・大手が激突!

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 葬儀では大量の花を使うため、いかに安く仕入れるかが利益を左右する。と同時に、確実に数を確保することが必要なため、仕入れには仲卸と呼ばれる業者が入る。仲卸を通せば、市場に出回る前に商品を仕入れることができ、数もそろう。だが、仲卸を通すには当然手数料がかかり、場合によっては競りよりも高くつく。そこで、多くの花屋は仲卸と市場を併用するのだが、日比谷花壇をはじめとする大手生花店は、この仲卸の機能をグループ内や社内に抱え、仕入れのリスクを軽減しているのだ。

 

その強みを最大限に生かし、日比谷花壇は、葬祭事業を今後3年で全国展開することを目指している。

そもそも生花祭壇が登場したのは、30年ほど前のことだ。自宅での葬儀が当たり前だった時代、祭壇とは白木祭壇を指していた。家の外には造花の花環が置かれ、生花は屋内に供花として飾られる程度だった。だが、遺影の周囲に飾られていた生花が少しずつ範囲を広げていき、やがて祭壇にまで発展する。生花祭壇の発祥は京都といわれ、その後北海道、九州と昭和40年代~50年代前半にかけて全国に広まった。

提案力がますます必要に 葬儀の花もセンスの時代に

「35年ほど前に、花を挿す吸水スポンジが登場し、自由な形が作りやすくなった」と話すのは、ユー花園の商品企画製作部の渡邊一貴統括部長だ。下北沢の小さな花屋から始まった同社が、葬儀に進出したのは1972年。花がよく見えるアクリル製の台をはじめ道具類も独自で開発し、業界のパイオニア的存在として走り続けてきた。現在では、年商50億円の約75%を葬儀事業で稼ぎ出すまでに成長している。

20年前から葬儀の花を専門としてきた都内の某中堅生花店の経営者は、生花祭壇が普及した理由に、「年間を通じて花が手に入りやすくなった」ことを挙げる。

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