葬儀ビジネスの大黒柱、「生花祭壇」めぐる戦い ベンチャー・大手が激突!

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 生花業界大手の日比谷花壇は、「日比谷花壇の花を使って葬儀がしたい」という顧客からの要望に応え、04年に葬儀の事業化に踏み切った。

 

日比谷花壇ライフサポート事業部の金澤和央所長は、「葬儀に関してはまったくの手探り状態だった」と、立ち上げ当初を振り返る。

グループ力を武器に日比谷花壇が新規参入

最初の2年は提携の葬儀社について、葬祭の知識を学んだ。その間、問い合わせがゼロ件という月もあった。だが今では、窓口がウェブとフリーダイヤルしかないにもかかわらず、月60件ほどの問い合わせがあり、15~20件ほど施行している。

今年6月からは、火葬場でのプラン「おくりばな」をスタート。葬儀を行わず火葬だけで済ませる「直葬」が増える中、火葬前にフローリストが棺に花をデザインしながら入れ、別れの時間を過ごすプランだ。基本料金は15万7500円、火葬費用を含めても30万円前後。100万円を超えるのが当たり前という一般の葬儀費用と比べ格段に安く、受注数は着実に増加中だ。また、オンライン上の無料見積もりシステムや、結婚式と同じく葬儀のアルバムを作成するサービスなど、次々と新サービスを打ち出している。

そんな自由な発想ができるのは、同社が大手生花店でありながら、葬儀業も手掛けるまれな例だからだ。

 

 

図のように、生花店は葬儀社の注文によって仕事が発生する。葬儀の花を扱う花屋には、葬儀に特化し小売店舗を持たないところもあれば、小売りもしながらというところもある。だがいずれにせよ、生花店は葬儀社の下請け業者的存在であり、葬儀社とたもとを分かつ覚悟でなければ、葬儀業には手を出せない構造になっている。

日比谷花壇の場合は、ニューカマーであるがゆえに、旧来の業界秩序に縛られることがなく、何より、大手ならではの仕入れの強みがある。

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