こうした評価を集めている理由にロケ地と衣装選びが大きく影響しているように感じます。
ロケ地は東京タワー、Kawaii Monster Cafe、チームラボボーダレス、ロボットレストランなどの都内デートスポットと言われる場所だらけ。
衣装は「グッチ」「ディオール」「セリーヌ」「カルティエ」「ティファニー」「サンローラン」「フェンディ」などのハイブランドからふんだんに提供されているのも贅沢です。
沢尻エリカらカメオ出演でツッコミどころ満載
一方、酷評は「ダサい」の一撃から、辛辣に「昭和ステレオタイプな女の幸せを描く話が共感できない」「内容や台詞が薄っぺらい」「SATC(SEX AND THE CITY)の二番煎じ」といった違和感を露わにしたものが並びます。そう言われてしまうのは、全9話の中で登場人物の心情が丁寧に描き切れてないことが理由の1つにあると思います。
例えばリミ(中谷美紀)の親友たちの恋愛模様も描かれているのはいいのですが、夏木マリが演じるエリコの年の差恋愛の話など予定調和に駆け足で進んでいってしまう。海外ドラマのように何シーズンかにわたって描写してほしいものです。脚本や構成力を重視するドラマファンは物足りなさを感じるのかもしれません。
ただし、日本の地上波ドラマを好むクラスターには十分に楽しめる要素も多々あります。
出演者は中谷美紀と事あるごとにシャンパン乾杯シーンを共にする夏木マリ、板谷由夏、金子ノブアキのほか、中谷美紀の恋人役に浅野忠信、夏木マリとの年の差カップル役に笠松将らを起用し、池田エライザの仲間にはコムアイ、ゆうたろう、そして恋人役に上杉柊平といった若手注目株がそろいます。視聴者ターゲットを幅広く設定した地上波ドラマの周年記念特番を思わせるような配役も多く、中谷美紀の母親役に八代亜紀も登場します。
そして、カメオ出演も満載です。沢尻エリカをはじめ土屋アンナ、渡辺直美、水原希子、山田優といったファッショニスタな面々から、新日本プロレス所属プロレスラーの棚橋弘至選手や“ホリエモン”こと堀江貴文も本人役で出演。大ヒット映画『カメラを止めるな』で監督役を務めた濱津隆之はここでも監督役です。最終話であの監督にもぜひカメオ出演してもらいたかったと個人的には思います。
といった具合にツッコミどころがふんだんに散りばめられています。
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