「パラサイト」オスカー4冠を深読みしたい理由

ノミネート最多の「Netflix」は2作品受賞に

2月9日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された第92回アカデミー賞授賞式に出席した『パラサイト』のキャスト(写真:AFP=時事)
Netflix、Amazon プライム・ビデオ、Huluなど、気づけば世の中にあふれているネット動画配信サービス。時流に乗って利用してみたいけれど、「何を見たらいいかわからない」「配信のオリジナル番組は本当に面白いの?」という読者も多いのではないでしょうか。本記事ではそんな迷える読者のために、テレビ業界に詳しい長谷川朋子氏が「今見るべきネット動画」とその魅力を解説します。

映画の歴史を塗り替えた『パラサイト』

2月9日(現地時間)にアメリカ・ロサンゼルスで発表された世界最高峰の映画の祭典「第92回アカデミー賞」の主役は、4冠を制覇した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』でした。

「作品賞」「監督賞」「脚本賞」「国際長編映画賞」を受賞し、「世界映画の歴史を塗り替えた」と言われるゆえんは、外国語映画が最重要部門である作品賞を受賞するのが、アカデミー賞が始まって以来初の出来事だったからです。カンヌ国際映画祭最高賞であるパルムドールも受賞し、映画界の頂点W受賞作品としても64年ぶりということですから、賞レースで圧勝を収めたことの価値は計り知れません。

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韓国を舞台に全員失業中の半地下に暮らす一家と高台の豪邸に暮らすIT企業社長一家を相対的に描きながら、物語を展開していく『パラサイト』は興行的にもすでに成功を収めています。自国の韓国では動員1000万人突破、フランスでは動員170万人突破、アメリカでは3館から始まった上映が1000館を超え、外国語映画としては現在歴代第6位の成績。今年1月10日に公開が始まった日本でも5週目で動員100万人を超え、興行収入15億円を突破したところです。

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