「速読しないで多読する人」の超合理的なやり方 毎日10~20冊の本を読む人が実践するコツ

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読書は、必要になったらもう1回読めばいい、という気軽なスタンスで臨んでかまいません。辞書のような感覚です。そのほうが内容が頭に入ります。繰り返しになりますが、ただ本を速く読むことに意味はありません。

「速読」についての私の結論

ここまでの内容をまとめましょう。

その本の分野の「基礎知識」をしっかり頭に入れること
スキミング(拾い読み)によって、読み飛ばす部分を決める、すなわち集中的に読む本や読むべき箇所を決める

この2つが、科学的に正しい速読スキル。基礎知識を十分に身に付けたうえで、本の中で自分が必要な箇所を読んだ場合、速く読むことが可能になるのです。

基礎知識を十分に身に付けていると、本の中の「読むべき場所」を判断できるようになり、そこに書いてある内容を予測できるようになります。結果、本を速く読むことができるわけです。さらに、基礎知識を十分に身に付けていると、「読むべき本はそんなにない」という事実にも気づきます。

『知識を操る超読書術』(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

実際、一般的に売っている本は、過去の知識を踏襲したうえで著者の意見が10%から20%、新しい事実が10%から20%入るという構成になっています。読み手の頭の中に基礎となる知識が入っていて、ある程度読み慣れたジャンルの本を目的に応じて読む場合、精読するべき場所は1冊につき、7%から11%くらいしかないという研究データもあります。

このようにわずかな読むべき場所を探すという方法。これが科学的に正しい速読スキルということになります。

本は、最初から最後まで読まなければいけないものだという思い込みを捨て、本には読むべきポイントと読み飛ばしてもいいパートがあると知ること。そして、その見分け方を身に付けることが大切なのです。

メンタリスト DaiGo
めんたりすと だいご / Mentalist DaiGo

慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心をつくることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスおよびアカデミックな方向へと転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授、人気YouTuberとして活動中。日々インプットした膨大な情報・スキルを独自の勉強法で体得し、驚異的な成果をあげ続けている。著書は累計330万部。『自分を操る超集中力』『人を操る禁断の文章術』『知識を操る超読書術』(すべてかんき出版)、ほかヒット作多数。

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