「速読しないで多読する人」の超合理的なやり方

毎日10~20冊の本を読む人が実践するコツ

速く読めることにメリットがあるとすれば、それは読むべき本を見極めることで、あなたにとっていい本との出会いの確率が高くなることくらい。私が1日に10冊、20冊の本を読んでいるのも、よりいい本に出会いたいからです。

そこでオススメしたいのが、その本が読むべき本なのか、読むに値する本なのかどうかを見分けるための“速読”である「スキミング=拾い読み」です。

パッと見て、知りたいことが書かれているからじっくり読んだほうがいいな、すでに知っている内容だからサッと目を通すだけで十分だ、これは目を通す価値すらない……。そうやって「選ぶ力」が身に付けば大幅な時間短縮が実現できます。

本を開く前に行うべき「準備」とは

では、スキミングの方法を説明しましょう。

まず、本を開き、スキミングをする前に、あなたが手に入れたい知識、あるいは達成したい目標を決めて臨みましょう。これは、スキミングが必要なものを手に入れることに特化した読み方だからです。

すると、読むべき箇所が10分の1にまで減らせます。

注目するポイントは、表紙(カバー)、帯、目次、そして1つの章です。実用書やビジネス書の場合、1冊の本はおおむね10万字(400字詰の原稿用紙250枚)分の原稿で書かれています。その文字量を最初から最後までスキミングするのは、集中力が必要です。

そこで、まずは本の表紙をスキミングしましょう。多くの場合、書籍のタイトルは著者と出版社が知恵を絞り、本の内容をギュッと要約したものになっています。言わば、10万字が十数文字に圧縮されているわけです。

タイトルとキャッチコピー、帯に書かれた紹介文をチェックすると、その本が伝えようとしているメインテーマをつかむことができます。

次に目次をスキミングしましょう。日ごろ、読み飛ばされがちな目次には、本の構造や骨組みが書かれています。目次を拾い読みするだけで内容に対する理解度は格段に上がります。

そして最後にどこか1つの章を拾い読みしていきましょう。はじめの1章でもいいですし、目次を見て気になった途中の3章でも5章でもかまいません。「すべてを読もう」とすると、集中力を消耗してしまいます。自分で「ここ」と決めた章を開き、スキミングします。

このように表紙、帯、目次、本文のどこか1つの章という順に拾い読みをしていくわけですが、私がよくやるのは、本のど真ん中の章のスキミングです。

というのも、自分が原稿を書くときも「はじめに」や「1章」は読者を惹きつけるため、とくに面白いと思えるネタを盛り込んでいるからです。そして、終盤の「5章」あたりも読後感をよくするため、力を入れます。

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