不登校時代が「私の基礎を作った」と言えるワケ 学童の支援員になった今、思うこと

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日本舞踊は成人してからもずっと続けていて、昨年の春には師範になりました。音楽も今でも好き。

不登校になってから見つけた居場所が、今の私の基礎になっていると感じています。

子どもと関わる仕事がしたい

私は現在、学童と児童養護施設の支援員をしています。保育士などの資格は持っていませんが、子どもが好きで、子どもに関わる仕事がしたいとずっと思っていました。

縁あって学童の支援員になることができ、今は同じ敷地にある児童養護施設でも補助の仕事をしています。

子どもたちが置かれている環境は、私たちのころとはずいぶん変わってきているんだなと感じます。

今は授業の時間が長い。そして、習い事を複数している子もたくさんいる。結果、精神的、時間的余裕がない子どもがとても多いと感じます。

学校でも家庭でも頑張っている子は、学童で感情を発散させて精神的なバランスを取っています。だから、素の自分を安心して出せる居場所はとても大切です。

学童が受け入れるのは小学校3年生までの子どもたちですが、受け入れられる間は子どもたちが感情を発散できるよう、しっかりと支援をしていきたいです。

子どもの頃にたくさん悩んだからこそ、私は子どもたちの居場所を作りたいと思うようになりました。

今はどうしたら子どもたちが楽しい時間をすごせるか、日々、一生懸命考えながら支援に取り組んでいます。

もし私が小学生のころに学童のような居場所に出会えていたら、その存在がきっかけでまた学校に復帰できていたかもしれないなと考えることがあります。

地域の中にあって心から安心できる居場所。多くの子どもたちにとって、学童はそんな存在になれるんじゃないかなと思っています。

――ありがとうございました。

(聞き手・石井志昂、編集・鯨井啓子)

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