沸騰するビジネスドラマ、解答なき時代の羅針盤?
若者向けのビジネスドラマも
そうした中、若者をターゲットにしたビジネスドラマも登場し始めた。映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の主人公は、下請けIT企業で働く元ニート青年。そこで描かれる職場の描写は実にリアルだ。
「ビジネスドラマの多くは、経営者が主役だったり、マネーゲームを繰り広げるといった内容が多い。大金を手にしたことのない若者にしてみれば、現実離れした話になってしまっている。これからはむしろ下からの目線で見るビジネスドラマが必要なのではないか」と、同映画のメガホンを執った佐藤祐市監督は言う。
現在人気のビジネスドラマと一線を画しているが、この映画はテレビ・映画業界が抱える問題を突破する糸口を持っているかもしれない。
(中島順一郎、宇都宮 徹、大坂直樹 撮影:吉野純治 =週刊東洋経済)
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