今回の旅のスタートは、イタリア・ローマから。地下鉄を活用して世界遺産を巡ります(地下鉄は基本的にユーレイルパスの対象区間外となります)。1日乗車券は、24時間乗り放題で7ユーロ。1回の乗車が1.5ユーロとなるので、5回乗ると元が取れる計算になります。
宿泊先のローマ・テルミニ駅からオッタビアーノ駅へ。まずは世界遺産・バチカン市国にあるバチカンミュージアムを観光します! 年中混雑していることで有名な当館へは、事前のネット予約が必須。優先入場チケット「Tiqets」を使えば、行列に並ばずともスムーズな入場が可能です。
バチカンミュージアムには、歴代の教皇たちにより500年以上かけて集められたコレクションが展示されています。中でもとくに有名なのが、ミケランジェロの『最後の審判』で知られるシスティーナ礼拝堂と『アテネの学堂』のあるラファエロの間。作品を前にすると、その迫力に飲み込まれてしまいそう。数多ある作品の中でも、ひときわ目を惹き多くの方がしばらく足を止めているのが印象的でした。
続いてはコロッセオへ。ローマ時代に死闘が行われたことでも有名なコロッセオ。1980年に“ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂"としてユネスコ世界遺産に登録され、ほかにもフォロ・ロマーノやコンスタンティヌス凱旋門などの古代ローマ時代の建造物が含まれている複合遺産です。
「ローマは1日にしてならず」と言われた大帝国時代の栄光をそのまま現代でも感じられる貴重な一角。古代遺産好きなら、丸1日から2日は時間をとって巡りたい広大な歴史的遺産です。
いよいよユーレイルパスで列車に!
とはいえ、鉄道好きとしてはメインディッシュの1つが、ユーレイルパスを使った大移動! 「すべての道はローマへ通じる」なんて言いながら、後ろ髪を引かれる思いを振り切って次の目的地を目指します。
ローマ・テルミニ駅からはイタリア版の新幹線の一種「フレッチャロッサ(赤い矢号)」に揺られてフィレンツェS.M.N.(サンタ・マリア・ノヴェッラ)駅へ。
ここで、ユーレイルパスを使う際の注意点を。乗る前には、必ず日付を書くのを忘れずに! 記載がないと、不正乗車とみなされ罰金を取られてしまいます。また、夜行列車に乗車する際は日をまたいでも1日分のカウントでOKです(「青春18きっぷ」だと2日分必要になるところですね)。別途寝台券は必要です。
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