今年で設立50周年
――鹿島臨海鉄道といえば旅客列車が走る大洗鹿島線が有名ですが、貨物輸送も盛んに行われていますね。
鹿島臨海鉄道・渡辺克凡代表取締役専務(以下敬称略):大きく旅客営業の線区と貨物営業の線区の2つに分かれています。旅客営業を行っているのは水戸駅を起点に鹿島神宮駅までの50数kmです。大洗鹿島線は水戸駅から鹿島サッカースタジアム駅までの間で、同駅と鹿島神宮駅の1駅間はJR東日本の営業線区で、弊社が乗り入れている形になります。
貨物営業は、鹿島サッカースタジアム駅を起点に神栖駅を経て鹿島臨海工業地帯の奥野谷浜までの鹿島臨港線で行っています。会社の設立は1969(昭和44)年の4月で、今年で50年になります。
――今年がちょうど50周年だったのですね!
渡辺:ただ、設立後に営業開始の手続きなどがありまして、実際に鉄道の営業を開始したのは翌1970年の11月です。貨物営業から始まりました。
旅客営業は1978年から1983年までの間、鹿島臨港線の北鹿島から鹿島港南までの間で行っていたことがありますが、現在の旅客線区である大洗鹿島線は1985年3月の国鉄ダイヤ改正に合わせて営業を開始しました。当初は国鉄の路線として建設されていましたが、国鉄から切り離されることになり、第3セクターの当社が営業することになりました。ですから、旅客営業開始からは34年ですね。
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