密着ルポ、物流を支える「貨物列車」の舞台裏

鹿島臨海鉄道、ディーゼル機関車にも同乗

鹿島臨海鉄道のKRD形ディーゼル機関車と久野知美アナウンサー(撮影:尾形文繁)
2018年、西日本豪雨などの影響で山陽本線の一部区間が不通となりました。その際、関西エリアと九州エリアとをつなぐ鉄道による物流を確保することが困難に。改めて、大量輸送を可能とする貨物列車によって、いかに私たちの生活が支えられているかを思い知らされることになりました。
かねて、鉄道貨物協会の個人会員であり、貨物ファンだった私。MCを務めるラジオの番組でも山陰本線の迂回輸送についてのニュースを取り上げていただき、改めて学びを深めることになりました。そして、時を経た今年5月。所属する水戸支部より、正式に鉄道貨物輸送大使として任命を受けることに……!
まだまだ、一般の方には深く知られていない鉄道貨物輸送の世界。今回は、多大なるバックアップを受け久しぶりに現地リポートを敢行! 鹿島臨海鉄道の貨物列車運行に密着し、その舞台裏について詳しく伺いました。

今年で設立50周年

――鹿島臨海鉄道といえば旅客列車が走る大洗鹿島線が有名ですが、貨物輸送も盛んに行われていますね。

鹿島臨海鉄道・渡辺克凡代表取締役専務(以下敬称略):大きく旅客営業の線区と貨物営業の線区の2つに分かれています。旅客営業を行っているのは水戸駅を起点に鹿島神宮駅までの50数kmです。大洗鹿島線は水戸駅から鹿島サッカースタジアム駅までの間で、同駅と鹿島神宮駅の1駅間はJR東日本の営業線区で、弊社が乗り入れている形になります。

貨物営業は、鹿島サッカースタジアム駅を起点に神栖駅を経て鹿島臨海工業地帯の奥野谷浜までの鹿島臨港線で行っています。会社の設立は1969(昭和44)年の4月で、今年で50年になります。

――今年がちょうど50周年だったのですね!

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渡辺:ただ、設立後に営業開始の手続きなどがありまして、実際に鉄道の営業を開始したのは翌1970年の11月です。貨物営業から始まりました。

旅客営業は1978年から1983年までの間、鹿島臨港線の北鹿島から鹿島港南までの間で行っていたことがありますが、現在の旅客線区である大洗鹿島線は1985年3月の国鉄ダイヤ改正に合わせて営業を開始しました。当初は国鉄の路線として建設されていましたが、国鉄から切り離されることになり、第3セクターの当社が営業することになりました。ですから、旅客営業開始からは34年ですね。

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