密着ルポ、物流を支える「貨物列車」の舞台裏 鹿島臨海鉄道、ディーゼル機関車にも同乗

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さて、いよいよ貨物列車とご対面です。広い神栖駅の構内、最初に取材に訪れたのは「積み付け検査」の様子です。

――「積み付け検査」とはどんな検査をするのでしょうか?

渡辺:積み付け検査は、コンテナが車両にきちっと積載されているかどうか、緊締装置(コンテナと貨車を固定する装置)がきちっと収まっているかどうか、それからコンテナの扉が閉まっているかどうか、そういったところを点検します。

――コンテナ1個1個をすべて点検するわけですね。コンテナの扉のところにある金属製のベルトのようなものは何ですか?

久野アナが手で持っているのが「封印環」だ(撮影:尾形文繁)

渡辺:これは封印環といいまして、ちゃんと荷物を積みましたという証しで最後に付けるんです。これもすべて確認します。

鹿島臨海鉄道・飛田浩一貨物事業部長:開けるときは切るので、これが付いていることで集荷から配達までコンテナが開けられていないことがわかります。

各地へ向かうコンテナが

列車が動き出しました。間近で見るコンテナ列車は大迫力です! 神栖駅では荷物の積み込み・積みおろしを行う荷役線は3カ所あり、移動しながら荷役を行った後、列車として編成するそうです。

――動き出しましたね! 「トス」と書いてあるコンテナは九州の鳥栖行きですか? 岐阜行きや四日市行きもありますね。○の中に「環」と書いてあるコンテナもあります。

渡辺:「トス」と書いてあるのは鳥栖行きですね。○に環と書いてあるのは産業廃棄物を専用に運ぶコンテナで、一般のコンテナと分けています。

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