飛田:この駅はJRと鹿島臨海鉄道の接続駅で、荷物の積みおろしはしませんが機関車を付け替えます。
――JR貨物の「桃太郎」(EF210形電気機関車)が待っているのが見えます。「あとは俺に任せろ!」という感じです。ここで「桃太郎」が貨車を引き継いで目的地へと向かうんですね。
飛田:ここでは機関車を付け替えてブレーキの確認をします。ブレーキ試験は、誘導している社員が列車の一番後ろまで行って、無線機で「1094列車の運転士さん、ブレーキ試験行います」というふうに、機関士と連絡を取りながらやります。
連結器とブレーキを念入りに確認
――「ピン・ピン・テコ」ってなんだか面白い言葉ですが、何を点検しているところですか?
飛田:連結の状態の点検です。「テコ」というのは、連結器を切り離すために使う棒のような「解放テコ」というのがありまして、これがちゃんと下に収まっていることを確認しています。「ピン」は連結器の錠ですす。それを1両1両点検しながら「テコ・ピン・ピン・テコ」と言っているわけです。
――なるほど! そしてこれからブレーキの検査が始まるんですね。
「1094、感度良好」
「こちらも感度良好です。引き続きブレーキテストを行います。ブレーキどうぞ」
「ブレーキ了解!」
――ブレーキの効きは後ろで確認するんですね。
飛田:ブレーキ用の空気の管は、途中でコックが締まっていたりすれば一番後ろにエアー(空気)が来ないわけですね。最後尾までちゃんと来ていれば、一番後ろにいる社員がブレーキの動きを見て確認できます。あと、ブレーキ用の空気ホースの端にメーターを取り付けて、そこでも確認します。
「ご苦労様でした」
――これでブレーキテストを終えて、いよいよ「桃太郎」に牽(ひ)かれて出発するんですね。なんだか鉄道のロマンを感じますね……。
日本の物流を支える“エコ”輸送の代表・鉄道貨物。縁の下の力持ちとして、あなたの身の回りの「あんなもの」や「こんなもの」も、実は貨物で運ばれたものなのです。
ぜひ、これから日用品を使うときには、鉄道貨物輸送の証し=“エコレールマーク”を探してみてください。最新のシステムと、荷役の皆さんの汗と努力で運ばれたことに思いをはせていただけるとうれしいです。荷役の皆さん、いつも本当にありがとうございます!!
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