コミュニケーションがモノへの思いを強くする
ここで大事なのは、このカタログは、私たちと新郎新婦、私たちと参列されるゲストの方々というコミュニケーションではなく、新郎新婦とゲストの方々の間にコミュニケーションを作るということです。ここでは私たちのギフトカタログは、その関係性を作るための触媒のような役割になります。
もちろん、結婚式という特別な場で使っていただくには、この連載でもキーワードで出てきている、ストーリー性や、モノ自体のデザイン性やクオリティが大事であることは大前提です。ただ、モノづくりのストーリーを押し付けるのではなく、それは裏に置いておいて、新郎新婦のお二人とゲストの方々がつながるお手伝いをするということです。
この「コミュニケーションギフトカタログ」では、新郎新婦からお預かりした写真やメッセージをギフトカタログの最初のページに入れることができたり、注文用のハガキ以外に、ゲストが結婚式の感想などをおふたりに送ることができる切手付きのハガキがついています。
このギフトカタログで、新郎新婦のおふたりは「自分たちのオリジナルメッセージ」を贈ることができますし、受け取ったゲストの方々も、おふたりに感謝の気持ちなどを贈ることで、式の後も思い出をさらに共有することができます。
ここでは、「コミュニケーション」を直接やり取りしてもらうことにこだわっているのです。それが、メール上などでなく、リアルに触れるモノで起こることで、モノと思い出が「コミュニケーション」を通じてリンクするのだと考えているからです。
そして、その後に注文を通じて届く私たちのプロダクトが、思い出をさらに強めてくれるきっかけになってくれるのではないかと、期待もしているのです。
実際に使っていただいた新郎新婦のおふたりからは、「式が終わってから、皆さんが楽しんでいただけたのかどうか気にしていたので、あらためて文字で目にすることができてよかった」「手書きのイラストなどが届いて、結婚式の思い出を再度、思い返すきっかけとなった」などの声をいただいています。
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