モノより思い出ではなく、モノ=思い出に 「コミュニケーション」が高めるモノの価値

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一連のデザインプロセスと、お客様からメッセージを直接、受け取ったことによって、デザイナーという可能性も感じたと聞いています。プロセスを含めたコミュニケーションが、彼の新しい可能性を引き出したのです。それだけではなく、ペンケースを買ってくださったお客様からは、「被災地で頑張っている子どもたちがデザインしたペンケースを、仕事などで使うことで、自分も頑張ろうという気持ちになれる」など、ポジティブなメッセージをたくさんいただいています。

コミュニケーションを通じて、思い出とモノ、そしてその先にある人生そのものを高め合う仕組みを作る。モノより思い出、ではなく、モノ=思い出になるような仕組みも作れると思いませんか?

モノの可能性をもっと信じてほしい

私はモノの可能性はもっとあると信じています。もっとモノは皆の人生に影響を与えられると思っていますし、モノが新たなつながりを生むことができると思っています。

そのためには、モノをただ提供するのではなく、モノを通じて「コミュニケーション」をどう作り出していくか、その仕掛けが必要です。モノを通じて、私たちとお客様、もしくはお客様同士のコミュニケーションが増え、そのコミュニケーションを通じてポジティブな影響が生まれることで、その間をつなぐモノの価値はさらに上がるのです。

山崎 大祐 マザーハウス 副社長

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やまざき だいすけ / Daisuke Yamazaki

1980年東京生まれ。高校時代は物理学者を目指していたが、幼少期の記者への夢を捨てられず、1999年、慶応義塾大学総合政策学部に進学。大学在学中にベトナムでストリートチルドレンのドキュメンタリーを撮影したことをきっかけに、途上国の貧困・開発問題に興味を持ち始める。2003年、大学卒業後、 ゴールドマン・サックス証券に入社。エコノミストとして、日本及びアジア経済の分析・調査・研究や各投資家への金融商品の提案を行う。2007年3月、同社を退社。株式会社マザーハウスの経営への参画を決意し、同年7月に副社長に就任。副社長として、マーケティング・生産の両サイドを管理。1年の半分は途上国を中心に海外を飛び回っている。

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