「国会と予算委員会」今さら聞けない基本の基本 本会議より委員会のほうで議論が白熱する必然

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こうして見てみると、1年のうちの大半で国会が開かれていることになりますね。なお、国会はどの種類かを問わず、通し番号で呼ばれています。2020(令和2)年1月20日から召集される通常国会は、第201回目の国会ということになります。

予算委員会なのに、なぜ関係ない質問が飛ぶの?

皆さんは、テレビの「国会中継」をご覧になっていて、不思議に思ったことはありませんか? 「本会議場での議論よりも、予算委員会での議論のほうが、熱気を帯びていて、面白いなぁ」と。

実は日本の国会は、戦後、アメリカに倣い、議院に設置された委員会を中心として議会が運営されています。これを「委員会中心主義」と呼びます。

つまり、委員会で採択された時点で、審議はほぼ終わっているのです。

委員会のなかでもっとも花形といえるのが、「予算委員会」です。テレビでよく放送されている、あの委員会です。

国のあらゆる政策には予算が伴いますので、すべてのことが予算と関係があります。本来、予算案を審議する委員会で、あらゆることがらが取り上げられるのは、こうした理由からです。

この予算委員会こそ、本会議に代わり、さまざまな問題を議論・審査する場なのです。議論が白熱する理由が、ここにあります。

「予算」を審議する委員会なのに、政府与党の議員のスキャンダルを執拗に追及したり、大臣の失言を「それみたことか」とばかりに揚げ足を取ったりできるのも、委員会中心主義のためです。

予算委員会に出席する議員のすべてが、分厚い予算書をすべて理解することはできませんが、ここには首相以下、全閣僚が出席しますので、質疑者にとっては最高の見せ場となります。

このような晴れの舞台に野党の議員が、「◯◯の事業の予算額が△億円なんて、高すぎる!」などと、細々と数字を列挙して追及するよりも、スキャンダルや舌禍事件を取り上げたほうが、与党に確実にダメージを与えることができます。

次ページ週末しか地元に帰れない議員にとって格好のアピールの場
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