わが子が発症した、10万人に数人の難病
さらに打ち明け話をしてしまうと……。
そんな経緯もありつつ、なんとか生まれてきてくれたうちの第2子、4歳になる息子は、昨年の夏、10万人に数人という病を発症しました。難病指定の病です。
幸い、命にかかわる病気ではありませんが、長く長く付き合って、メンテナンスをしていかなくてはならない病気です。親である私のせいなのではないかと、随分、自分を責めましたし、よく泣きました。でもね。大きなこども病院に数カ月の長期入院をしていたのですが、たくさんの子どもたちや親御さんが、息子と比べものにならないほど重い病気と闘っている姿を見て、人生観、すごく変わったのです。
どの子もみんな、とても強くて優しい。そして親御さんも精いっぱい子どもを支えていて、子どもの存在そのものを肯定し続けているのです。ああ、それでいいんだな、子どもがそこにいてくれさえすれば、それがいちばん幸せなんだなって、何度元気をもらえたかわかりません。さらに言うと、息子は、この病気と付き合うことで、きっと、芯の強い、他人に優しい人間に育つはずだと思うようにもなりました。
難しい問題だけれども……
結局、またそこかよ、と言われてしまうかもしれませんが、子どものこともまた、親の思ったとおりにはならないことだらけ。
元気に生まれた子どもだって重い病を得ることもある。これからの生活の中で精神的に大きなダメージのある事件だってあるかもしれない。思いがけない才能を発揮するかもしれない。
母親ですから、いつだって子どものことでは、思い悩み続けるのでしょう。
でも、この子がそこにいてくれる、その幸せは何ものにも代えがたい。あなたの今の悩みが深ければ深いほど、ご夫婦での話し合いが深ければ深いほど、きっとその幸せも大きなものになるのではないでしょうか。こういう難しい問題に、きちんと悩んで結論を出せるのも、年を重ねて熟したオトナだからこそ、なのかも。
どんな結論であれ、これからあなたが自分でする選択を、私は心から応援します。これだけ考えて出す結論ですもの。きっとあなたにとって最良の結論になるはずです。
VIVA! オトナの赤ちゃん計画!
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