高齢出産…出生前診断を受けるべきですか? 40歳過ぎたら避けて通れない、妊娠の問題

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わが子が発症した、10万人に数人の難病

さらに打ち明け話をしてしまうと……。

そんな経緯もありつつ、なんとか生まれてきてくれたうちの第2子、4歳になる息子は、昨年の夏、10万人に数人という病を発症しました。難病指定の病です。

幸い、命にかかわる病気ではありませんが、長く長く付き合って、メンテナンスをしていかなくてはならない病気です。親である私のせいなのではないかと、随分、自分を責めましたし、よく泣きました。でもね。大きなこども病院に数カ月の長期入院をしていたのですが、たくさんの子どもたちや親御さんが、息子と比べものにならないほど重い病気と闘っている姿を見て、人生観、すごく変わったのです。

どの子もみんな、とても強くて優しい。そして親御さんも精いっぱい子どもを支えていて、子どもの存在そのものを肯定し続けているのです。ああ、それでいいんだな、子どもがそこにいてくれさえすれば、それがいちばん幸せなんだなって、何度元気をもらえたかわかりません。さらに言うと、息子は、この病気と付き合うことで、きっと、芯の強い、他人に優しい人間に育つはずだと思うようにもなりました。

難しい問題だけれども……

結局、またそこかよ、と言われてしまうかもしれませんが、子どものこともまた、親の思ったとおりにはならないことだらけ。

元気に生まれた子どもだって重い病を得ることもある。これからの生活の中で精神的に大きなダメージのある事件だってあるかもしれない。思いがけない才能を発揮するかもしれない。

母親ですから、いつだって子どものことでは、思い悩み続けるのでしょう。

でも、この子がそこにいてくれる、その幸せは何ものにも代えがたい。あなたの今の悩みが深ければ深いほど、ご夫婦での話し合いが深ければ深いほど、きっとその幸せも大きなものになるのではないでしょうか。こういう難しい問題に、きちんと悩んで結論を出せるのも、年を重ねて熟したオトナだからこそ、なのかも。

どんな結論であれ、これからあなたが自分でする選択を、私は心から応援します。これだけ考えて出す結論ですもの。きっとあなたにとって最良の結論になるはずです。

VIVA! オトナの赤ちゃん計画!

※読者の皆様からのお悩み、ご相談を募集します。こちらのアドレス(onna-sodan@toyokeizai.co.jp)まで、年齢、ご職業等を記載のうえお寄せください。掲載は匿名といたします。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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