東洋経済オンラインでは、最新の地域別平均年収ランキングを作成した。今回は東京都に本社を置く上場企業のうち、平均年収が高くない500社をまとめた。上場企業のうち、調査対象会社は3242社。東京に本社を構える会社は1635社で、全体の半数以上を占める。
先日配信した、「平均年収全国トップ500社ランキング」は全国の上位企業の一部を紹介したにすぎない。「全国ワースト500社」や「東京都トップ500社」に続く第4弾となる。企業や読者の一部から「トップ500でランキングをすると、まるで500位が低いように見える」「給料の高い会社ばかりではなく、高くない会社の情報も知りたい」という指摘があり、それに応える狙いもある。
グループ企業については、全体で連結ベースの年収を算出するのがベストだが、基データとして使用している有価証券報告書のデータが単体会社のものであるため、単体の年収数字となっている。本社の中枢機能を担う社員しかいないケースが多く、年収が製造現場などの実態より上振れる傾向にある純粋持ち株会社も一部除いている。持ち株会社には*をつけて区別した。
上位には特徴的な企業も多い
ランキング1位は、プレステージ・インターナショナル。平均年齢37.6歳で平均年収は278万円だった。本社は東京都だが、BPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)事業を展開しており、事業の拠点は秋田県を中心に山形県や富山県など地方拠点の比重が高く地域限定社員が多いことも特徴だ。
平均年収が400万円未満にとどまる企業は67社あったが、地方の比重が高かったり、平均年齢が低い会社も多い。
今回、集計対象企業(3242社)の平均年収は464万円で、平均年齢は40.0歳だったが、東京都に絞った平均年収(対象1635社)では632万円で平均年齢は39.7歳だった。
ワーストランキングで取り上げた会社によっては専門職や定年後の再雇用社員などを集計対象に含み、平均年収や平均年齢との関係から、いわゆる正社員の平均的な実態と乖離がある場合もありうる点には注意いただきたい。