「大目に見る」上司ほど無能である悲しい現実

リーダーこそ「セルフィッシュ」であれ

自分が本当に求める人生にしようと思うと、自分の感覚は鈍らせるのではなく、逆に敏感に研ぎ澄まさなければならない。となると、我慢は手放さなくてはならないのだ!

「セルフィッシュ」になって――つまり、あなたが「必要だと思うこと」「やりたいこと」に敏感になり、それを周囲に伝え、余裕を持ってすぐに動くこと――それができて初めて、自分にとって最も大切なことのためにエネルギーを最大限使うことができる。

物事を大目に見ている状態だと、自分も、自分の仕事も、平凡でつまらないものになる。生まれ持った創造性も押し殺され、いつも疲れた状態になってしまう。

大目に見ることをやめれば幸せが増え、一緒にいて楽しい人になれる。自尊心が傷つくことも減るので、自分の価値を表現することにもっと注力できるようになる。そうすると、人より一歩先に行くことができ、何かを乗り越えたり迂回したりするのにエネルギーを注がなくてもよくなるのだ。これこそ、リーダーにとって最も必要な力ではないだろうか。

なぜ、あなたは物事を大目に見てしまうのか

ここまで「大目に見ること」の危険性について見てきた。ではここで、そもそもあなたが大目に見てしまう理由を見てみよう。

トマス・レナードが指摘する理由と対処法で、今回お伝えしたいことは次の3つだ。

1つ目は、物事を大目に見ることで自分が得ている利益に気付くこと。

なぜ、人は「大目に見て」しまうのか。それは、何かを大目に見ることと引き換えに、何かを手に入れているからだ。例えば、部下の行動に意見しないのは、嫌われたくないという思いからかもしれない。プロジェクトの進行遅れを大目に見ているのは、遅れの原因を見つけるのが面倒だからかもしれない。

あなたは何を手に入れているだろう。何か実体があるものだろうか。それとも単に、自分や自分の価値を大事にするためにわざわざ行動を起こす面倒くささから逃れられることだろうか。

2つ目は、その領域で自分がいらぬ我慢をしないための目安や基準を設けること。

数字で決めておくといい。例えば、つまらない話を何秒以上聞かされたら、話題を変えるなり会話を中断するなりする。あるいは、ハードルの高い仕事に何時間、または何日まで費やしたら「もういい、割に合わない。次へ行こう!」と舵を切る。そういったことだ。

次ページ3つ目は……
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