AIはEXCELくらい誰もが使うツールになる 統計やプログラミングができなくても大丈夫
文系人材ながら、さまざまなAIプロジェクトに関わる野口竜司氏。ZOZOグループに所属しながらも、大企業やスタートアップ向けのAI研修やAI活用推進のアドバイスを行う。そうした経験を活かし、『文系AI人材になる』を刊行し、「AIは『作る』から『使う』時代になった」「AI失職を怖れるよりも、AI職に就く準備」とのアドバイスを贈る。
今回は「AIがカジュアルに作れ使えるようになった今、AIの基本知識は歴史のように丸暗記で覚えればいい」とのアドバイスを贈る。
「AI、機械学習、ディープラーニング」の違い
前回の記事「理系VS文系、AI活用の主役はどっち?」でも述べたが、AI活用を進めるうえでのボトルネックはもはや理系人材ではなく、AIを操れる文系側の人材の数である。
AIを操れる人材かどうかを確かめるのは簡単だ。
「AI、機械学習、ディープラーニングの違いを説明できますか?」
この質問に対してさっと答えられる人は、AIの基礎を身に付けている可能性が高い。
文系人材にとってAIの用語や仕組みはとっつきにくい印象があるが、丸暗記で覚えてしまいさえすれば、実はそんなに難しくない。例えば次のような覚え方だ。
「武士」と「徳川家の武将」と「徳川家康」の関係性を例に、AIの分類を覚えよう。
「武士」はいちばん広い意味をもっている言葉で、その中に「徳川家の武将」が含まれます。また、徳川家の武将の1人として「徳川家康」がいるわけです。ただ、この「徳川家康」が特別な存在であったから徳川家に脚光があたり、武士の世界も急速に発達したのです。
これをAI、機械学習、ディープラーニングに置き換えるとこうなる。
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