AIはEXCELくらい誰もが使うツールになる 統計やプログラミングができなくても大丈夫

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AIを作るハードルが飛躍的に下がっていることをみなさんご存じだろうか?すでに述べてはいるが、AIは昔に比べかなりカジュアルに作れるようになってきた。

文系人材が扱いやすくなったAI

以前はプログラミングコードを書かないとAIを構築できなかったが、今ではGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)でドラック&ドロップ操作すればAIを構築できるツールやプラットフォームも出てきている。また、すでに学習を済ませ、AIを作らずとも「使えばよい」状態で提供されているサービスも増えてきている。

もちろんプログラミングコードを書く前提の構築環境のほうがカスタマイズ性は高いが、扱うのはハードルが高く、専門家を雇用もしくは外部アサインしなければいけない。一方でGUIベースの構築環境はカスタマイズ性が高くないものの、専門知識がさほど必要なく、簡単にAI構築ができる。求める精度次第ではあるが文系人材だけで扱うこともできる。

統計やプログラミングができなくてもAIを作れる環境が整ってきた。総じて専門家だけがAIを作る時代から、文系も含めたさまざまな人がAIを作ったり、使ったりするのが当たり前の時代に入ったといえる。

少し大げさかもしれないが、AIはEXCELくらい誰もが使うツールへと急速に進化してきているのだ。

出所:筆者作成

AI技術の発展・一般化によって、AIは理系を中心とした特別な専門職だけのものではなくなった。AIは多くの文系人材が扱いやすいものになったことによって、各国企業におけるAI活用は加速度的に進んでいくだろう。

日本の中でも「文系AI人材」を量産し、他国に劣らないAI推進力を持つ日系企業がたくさん生まれてくることを心から望んでいる。

野口 竜司 株式会社ELYZA 取締役CMO

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のぐち・りゅうじ / Ryuji Noguchi

ZOZO NEXT取締役やZHD・Z AIアカデミア幹事などを経て現職。著書に『文系AI人材になる』(東洋経済新報社)など。

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