理系人材VS文系人材、AI活用の主役はどっち? 活用が進まないのは「文系AI人材不足」が原因
文系人材ながら、さまざまなAIプロジェクトに関わる野口竜司氏。ZOZOグループに所属しながらも、大企業やスタートアップ向けのAI研修やAI活用推進のアドバイスを行っている。そうした経験を生かし、『文系AI人材になる』を刊行し、「AIは『作る』から『使う』時代になった」「AI失職を怖れるよりも、AI職に就く準備を」とのアドバイスを贈る。今回は「AI活用の主役は理系か、文系か」について解き明かす。
日本企業のAI活用が進んでいないのは誰のせい?
日々、AIの話題でニュースや記事が沸き上がっている一方で、日本企業のAI活用が思うように進んでいない。
大手コンサルティング会社によると、日本の労働者は「AIが私の仕事にポジティブな影響をもたらす」と回答した割合が22%にとどまり、世界平均の62%より40ポイント低かった、との調査も出ているという(アクセンチュア調査)。
この調査からも「日本人は世界の他の国の人と比べて、よりAIへの不安を抱いている」と推測できる。このような日本人の心理背景もあってか、欧米や中国などに比べ、日本でAIを本格活用できている企業はまだまだ少ないのが現状だ。
ただし、日本も暗いニュースばかりなわけではない。2、3年前に比べると、AIエンジニアやデータサイエンティストといった「理系AI人材」の数は増え、国内でも多く見かけるようになった。
他の国と比べるとまだまだ少ないとの声もあるが、「理系AI人材」を育てる大学の専用学部やカリキュラム、社会人用の教育講座も増え、安定的な人材供給期に入ったのではと筆者は思う。
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