いつも足が痛い人がやりがちな靴のNGな選び方 「靴底・中敷き」からわかる歩き方の悪いクセ
足や歩行の状態は、靴の甲の変形としても現れます。
③小指のところが出っ張っている
小指が当たって痛い。我慢して履き続けていると、やがて出っ張るように靴が変形し、なんとも不格好な形になってしまう。それが、この状態です。
靴の幅が狭いからと、大半の方がお思いでしょうが、違います。原因は、歩くたびに足が外側に流れていることにあります。したがって幅の広い靴に変えても、小指が当たることや痛みは解消されません。むしろ靴の中に隙間がより生じるので、靴の中での足のブレが大きくなり、痛みを助長するかもしれません。
靴が笑う?
④履き口が内側に開いている
靴の専門家たちは、この状態を「靴が笑う」と言います。大きな口を開けて笑っているようだ、というところからきています。靴の設計に問題があると、履き口が笑うことがあります。しかしどんな靴を履いても笑ってしまう場合の原因は、足が内側に倒れることにあります。
倒れる原因は、やはりアーチ機能の低下です。アーチが体重を支えられなくなり、押しつぶされ、その結果、かかとの骨が外を向いてしまい、それに伴い甲が内側に倒れ込むのです。
紐やベルトなどの留め具が付いておらず、履き口の浅い靴ほど、顕著に現れます。
最後に靴の中の底部に敷いてある中敷です。中敷の特定の部分が黒く汚れる、すり減るという形で現れます。中敷は足の裏と直に接しているので、歩くたびにフットプリントを採っているようなもの。足や歩行の状態を知る最適なツールといえます。
取り外せるタイプの中敷なら、手に取って状態が見られます。糊で貼り付けられているタイプなら、のぞき込んで見るもよし。靴の中に手を入れ中敷を触り、手の感覚で沈み込みをチェックするのもよいでしょう。
⑤指全体の付け根あたりが黒くなっている
黒くなるのは、その部分に圧がかかっているからです。圧が大きければ、より黒く、小さければ、薄い色になります。これは、中敷のどの部分でも変わりません。また中敷の色が黒い場合、黒ずみは見えにくいので、沈み込みや擦れ具合でチェックします。圧が強くかかるほど、深く沈み込み、擦れは強く出ます。
指の付け根あたりの黒ずみは、「横アーチ」が低下、もしくは消失していることを示しています。低下が進んでいるほど、濃い黒になります。中敷がこのような状態の場合、足の裏をご覧ください。人差し指(足では第2趾と言います)と中指(第3趾)付け根から1~2cmかかと寄りのあたり、タコや魚の目が見られます。
⑥親指の付け根が黒くなっている
親指の付け根は、歩くときに最も力が加わるポイントの1つ。したがってどんな足の方でも多少は黒ずみます。しかし外反母趾の方は、真っ黒になります。これは、外反母趾が、アーチ機能の低下や歩行の乱れによって親指の付け根に過度に力が加わることによって引き起こされていることを示しています。ここの黒ずみが濃かったら、要注意です。
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