好きな夫とでも離婚すべき「3つの理由」とは 離婚を迫る不倫夫を、今でも愛しているが…

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まず第1に、相手はあなたがいちばん苦しいときにあなたを見捨て、ほかの女性との連日の無断外泊に走った人です。親がなくなりさみしい気持ちもわかりますが、その心の穴を埋めるのは、その夫ではありません。

子どもが夫を好きだからとおっしゃいますが、別に離婚してもお父さんを奪うわけではありません。日々争い、悲しみに暮れるお母さんを見るほうが、子どもにとってもつらいものです。

かつ夫婦喧嘩のときは相手の親は基本的に妻の肩をもつようにしないと、関係はこじれる一方になるのは常識ですが、義母の仲介も望み薄です。

第2に、相性が悪すぎます。あなたがいくら好きで結婚したとはいえ、2人の歩み寄りのなさ、相性の悪さは最悪です。

彼は、白黒をはっきりさせたい性格のあなたにダンマリ戦法を貫き、その夫にあなたは白黒はっきりさせようと、迫りました。2人の日常は平行線をたどるどころか、有刺鉄線を絡めるような営みだったと思います。

なんでも徹底的に話し合いたい性格の方は、時に相手を疲れさせてしまうことも確かにあります。しかしそれでもご自身で書かれたように「死ね」と罵倒されるまでこじれている期間が長いと、信頼関係の回復は非常に難しいです。

第3に、普段無口な人が強く主張すると、変えるのは非常に難しいです。
普段は黙り込む性格の人が「死ね」「絶対離婚」とまで言うのですから、彼との復縁は望むほうが茨の道に見えます。お2人の相性の悪さや彼の薄情さを鑑みれば、それぞれ別の人生を歩むほうがいいと思います。

時間は忘却の最良薬

「時間が(この苦しみを)忘れさせてくれるでしょうか」とお尋ねですが、本当に忘れさせてくれます。

本連載コラムの著者、ミセス・パンプキン6年間600件もの相談から厳選し、浮気・お金・暴力などあらゆる家庭相談・離婚相談に答えています(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

このコラムでも何度も言及させていただきましたが、人間はどんなにつらいことも、時の流れとともに薄れるか、または別の形で記憶にとどまるようにできているのです。

あなたの場合でしたら待ったなしであなたを必要としている子どもさんたちの養育や、あなた自身が豊かな人生を歩むために必要な日々を賢明に生きていくことに集中しましょう。そうすることで、嫌な過去は忘却の彼方か記憶の隅に行くようにできているのです。「人間は悲しみの中からも成長できるようにつくられている」、というのは本当なのです。

別れましょう。気がつけば「なにくそ」精神に変っていたという人もいますし、「高い授業料だった」と明るく振り返る人もいます。いまの悲しみやさみしさにしがみついてとらわれてはいけません。32歳はまだまだ若く、これほど自分を大切にしてくれない伴侶にしがみつく年齢ではなく、明らかに損切りが先決です。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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