窮地でなぜかいつも「助けられる人」の共通点 人間関係で「得する人」「損する人」の差
多くの講演で高評価を得るプレゼンの達人、伊藤羊一氏。ヤフーの企業内大学である「Yahoo! アカデミア」の学長として活躍する伊藤氏だが、実はかつて「夢も目標もないダメ社員」だったと言い、数々の大失敗をしてきたと語る。
そんな自身の成功と失敗の経験から見出した教訓をまとめた初の仕事論『やりたいことなんて、なくていい。将来の不安と焦りがなくなるキャリア講義』から、「なぜか周りに助けられる人の共通点」を紹介する。
怒られながら駆けずり回った3カ月
仕事をやり切るためには、周囲の助けが欠かせない。そんな当たり前のことを、私が痛感した出来事がありました。それは文具・オフィス家具製造流通のプラスで、物流部門の部長を任され、物流の新システム開発・導入に着手したときのこと。開発した新システムが、何をやってもうまく動かなかったのです。
何かあっても週末でリカバリーできるように、毎週木曜日の夜に物流センターのシステムを新しいものに切り替えてテストするのですが、翌日の金曜日には毎回、不具合が出る。
「またおかしくなってるぞ!」現場から悲鳴と怒声が上がり、慌てて現行システムに戻す。土日はそのせいで出た不具合の収拾に追われる……。こんな日々が、3カ月ほど続きました。
私としては、とにかく謝るしかないので、毎週、センター中を頭を下げて回りました。やがてまた金曜日がやってきて、トラブルが起こる。また怒られながら駆けずり回る。その繰り返しで3カ月。
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