社内にある「強いチーム」と「弱いチーム」の差 心理的安全性が社員の挑戦を促す

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チームの生産性を向上させる秘訣とは?(写真:kikuo/PIXTA)

同じ社内や部署でも、生産性の高い「強いチーム」と、なかなか成果を上げられない「弱いチーム」ができてしまうのはなぜでしょうか。今回は、人材開発支援会社、コーナーストーンオンデマンドの経営陣のブログから、「強いチーム」を作る秘訣を紹介します。

「崖っぷち」のチャレンジをしているか

私がチームミーティングでいつも聞いていることに、「あなたには、今週『Oh, No!モーメント』はありましたか」というのがあります。

新しいことに挑戦しようとする時に感じる恐さ、いよいよ本番が始まる、元に戻れないような判断などを伴う、崖っぷちにいるような極限状態で「Oh, No!」と叫びたくなるような「崖っぷちの瞬間」を指しています。ひいては、「リスクをとって自分でチャレンジしたことは何ですか?」ということです。

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ミーティングでは1人ひとりの「Oh, No!モーメント」を話してもらって共有し、そのチャレンジをチームで応援するようにしています。私のチームが最も価値を置いているのが、チャレンジすることだからです。

リスクを避け、整備された道を選ぶことはたやすいですが、勇気をもって崖を飛び越えなければ「ブレイクスルー」は生まれません。経験のないことをやってみるわけですから、失敗に終わるものもたくさんあります。しかし、たとえ失敗であってもそれを前向きに捉え、「じゃあ、今度はこうしてみよう」と次につながるコミュニケーションをすることで、チームが成長できるのです。

急激な変化が起きている昨今、市場の変化に伴って、目標や進むべき方向性も当然変化します。これに対する適応力や俊敏性は、リーダーにもチームにも必要です。こうした中で、「Oh, No!モーメント」を多く経験することになるでしょうが、それを成長の糧にしていくことがチームにとってとても重要なのです。

「Oh, No!モーメント」を多く経験できるような環境はどんなものでしょうか。グーグルが行った調査で一躍注目された「心理的安全性(サイコロジカル・セーフティー)」という言葉があります。

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