やる気満々な人ほど「目標達成」できない理由

あなたの計画を邪魔する「気負い」の正体

それは、行動計画をつくった当初に「やる気が満々の人」は、意外なほど目標達成までたどり着かないということ。つまり、最初に気合いが入りすぎると、途中で失速してしまう確率が高くなるということなのです。

年度の初めにはやる気満々だった人に限って、半年くらい経つと、できなかった言い訳を始めます。「こんなはずじゃなかった」「○○が悪かったんだ」と自分以外の人や環境を責めることが多いのです。そうしているうちに、次第に最初の「やる気」は減退していきます。

その理由は何だと思いますか?

実は最初の「やる気」は、多くの場合、「気負っている状態」なのです。なので、やる気満々だった分、壁にぶつかると、思うようにいかないことにいら立ちを覚えます。自信がありそうな人ほど「できないこと」を認めたくないもの。元気なことはよいのですが、気負って行動計画を立てると、「続かない」というわなにはまりやすくなるのです。

「自分の気負い」を発見する方法

目標を達成したいという思いは誰しも同じでしょう。「一生懸命、やる気を出すことはいいじゃないか!」と反感を感じる方もいるかもしれません。もちろんやる気は大事です。ところが、無理に気負っている場合は結果が出ないのが現実なのです。

そこで「自分の気負い」を発見する方法があります。行動計画を立てたら、次の2点をチェックしてみてください。

・難易度が高すぎないか
・数が多すぎないか

まず「難易度」についてです。自分1人の力では到底実施できないものや、相当のスキルアップをしたうえでしかできないことは、当然ながら難易度が高すぎるといえます。客観的に見ると当たり前の話ですが、やる気満々な人ほど、実際にこうした行動計画を立てがちなのです。その場合は、難易度を落とし、すぐにでも実行できる簡単な行動計画に変えましょう。

次に「数」についてです。行動実践のデータから分析した結果、行動計画が5つ以上あった場合は、有意に実践度が低く、続かない傾向にあることが判明しています。多少の個人差はありますが、同時に取り組む新規の行動計画は「4つ」が限度だと考えるといいでしょう。

この「難易度」と「数」という2つのチェックのうち、どちらか一方でも引っかかっている場合は、残念ながら気負っていると判断せざるをえません。途中で失速する可能性が非常に高いといえるのです。

繰り返しますが、私は「やる気満々」が悪い、と言っているのではありません。むしろ、強い動機を持つことはすばらしいと思います。しかし、瞬間湯沸かし器のようにいきなり熱くなっても、結局、続かなければまったく意味がないのです。「ちょっと気負っているかな」と感じたら、「難易度」と「数」に着目して、行動計画を修正してみましょう。

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