うつになりやすい人の意外に典型的なパターン

なぜ重症患者ほど「平気そう」な顔をするのか

うつ病になる人とならない人の違いは?(写真:den-sen/PIXTA)

残業が多く仕事内容もハードなブラック企業に勤めてしまった場合、数カ月でうつ病になる人がいますが、一方で同じ職場で似たような仕事をしながら3年働いても何ともない人もいます。うつ病になる人とならない人の違いは、どこにあるのでしょう?

そもそも、うつ病はなぜ起きるのか。私のもとを訪れる相談者からも、「うつの原因はなんですか?」という質問が非常に多くきます。結論を先に言うと、「合わせ技一本」で起きます。

うつ病がたった1つの原因で起きることはあまり考えられません。つまり、ストレスや人間関係の問題、サポートの少なさ、睡眠不足、運動不足、休息不足、遺伝、性格や考え方などが、複雑に絡み合い、複数の問題が重なったときに、うつ病が起きるのです。

うつ病を遠ざける「レジリエンス」

では、どうすればうつ病を遠ざけられるのか? いきなり仕事や職場などの環境を変えるのは、現実的ではありません。現状をあまり変えずに、うつを予防するには、「レジリエンス」を高めることを推奨します。

昔は、うつにならないためには「ストレス耐性」が重要と言われていました。ストレスを我慢できる力という意味ですが、最近ではストレスを我慢する、耐え忍ぶのではなく、受け流したほうがいいと考えられています。それを示す言葉が「レジリエンス」で、本来はバネの「回復力」「復元性」「弾力性」を示します。ちなみに私は、「心のしなやかさ」という訳を好んで使っています。

「心が折れる」という表現がありますが、それは耐え忍ぶから折れてしまうわけです。レジリエンスを高めることで、ストレスを「受け流す」ことができれば、決して「折れる」ことはありません。うつ病予防のためには、ストレスは我慢するものではなく、軽く受け流すものだと知っておいてください。

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