「子どもの問題」は大人が勝手に作り出している 「小1プロブレム」は本当にプロブレムか

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「君は自分にはコミュニケーション能力がないと思ってるの? そんなことないよ。僕とこんなに話せるじゃない。きっと同級生と話しづらいだけじゃないの? 

あのね、あとで振り返ればわかると思うけど、こんなに同世代の人間がずっと一緒にいる学校っていうのは、ある意味特殊な時期なんだよ。もしかして息苦しいのかな? でもあと数年で終わりだよ。大学に行ったら同級生とも急に距離感が出るし、働き始めたら周りに同世代なんてほとんどいないんだから。全然、へっちゃらだよ」

その子はびっくりしていましたが、心なしか顔つきが和らいだように思えました。

大抵の場合、コミュニケーション能力がないと言われる子どもは、同世代の子とのコミュニケーションが苦手ということが多いのです。

大人とはやたらとしゃべったり、小さい子の面倒はよく見てくれたりします。

この子に伝えたとおり、年齢を重ねていくにつれて、問題となる環境から離れられることがほとんどです。

親御さんは自分の子どもが心配なあまり、子どもが傷つかないようにさまざまな場所でこのような説明をします。「この子は、コミュニケーション能力が低いので」。

しかしそうすると、子どもにどんどんその言葉が刷り込まれていき、自分はコミュニケーション能力が低いんだと認識するようになります。

子どもは、大人が気にすることを気にします。

ですから、親御さんは過度に気にせず、できれば子どもたちの視野を広げるような言葉を掛けてあげるほうがいいのではないでしょうか。

子どもが転んでも慌てて駆け寄らずに笑顔で見守る

こういった「子どもの問題が大人によってつくられる」ことに実感があった私は、子育ての現場で、自分の子どもにそういった影響を与えないように、自身の行動や言葉に注意をしていました。

例えば、「子どもが転んだときに、親が慌てて駆け寄れば子どもは過剰に泣くようになるが、笑顔で見ていれば子どもは平然としているのではないか」という仮説を立て、息子が転んだときに、慌てて駆け寄らずに、ただ笑顔で見守っていることにしました。

すると、息子は何事もなかったように、泣くこともなく平然と立ち上がったのです。

息子の中では「転ぶ」ということが「大したことではない」と認識されたようで、その後も、息子たちが転んでも私も妻も大騒ぎせず、自力で立ち上がったときに笑顔で見ていることを心がけました。

これが功を奏したのかわかりませんし、生まれ持った性格もあるのかもしれませんが、実際、彼らはどんなときにもあまり泣くことはありませんでした。

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