新大久保駅の改札からホームまで10分かかる訳

問題は意外にも複雑で解決は本当に難しい

先日、土曜日の18時ごろ、私が出張で成田空港に向かったときの話です。私は実はこの近辺に自宅があるのでJR日暮里駅からスカイライナー(京成電鉄)に乗り換えるために最寄り駅としてはJR山手線の新大久保駅を使います。それでこれも織り込み済みの話なのですが新大久保駅に到着する時刻は、スマホの路線検索が示す時間よりも10分ほど早く設定します。

その日、出張荷物を抱えて新大久保駅に着くと、想定していたのよりもさらに混雑した駅の状況が目に入りました。改札よりもはるかに手前、一区画前のマクドナルドの辺りからすでに歩道には人混みがあふれ、駅に向けて微速でしか前進できません。駅前の狭い歩道は駅に入る人、駅から出る人、そしてただ歩道をそれぞれの進行方向に反対に進む人の波であふれています。

わずか10m先の改札にそうやって数分かけてようやくたどり着きました。ところが改札からさらにホームへ向かう人の波が一向に前に進みません。自動改札の内側は大勢の乗客で足の踏み場もない状況。それが階段に向かって列を成しています。そしてその進み方は、先ほどの歩道の列よりもさらに遅い。本当に少しずつ列が前に進むだけで、階段の上のほうの状況はまったく見えません。

列が進まない原因は…?

体感的にはかなりの時間がたった後でようやく階段中央の踊り場を過ぎ、ホームが見えてきました。そして同時に、なぜ列がなかなか進まないのかも見えてきます。階段の上に向かうほど私たちホームに向かう人の列は細くなっていくのです。理由はホーム上に山手線を降りた乗客たちがあふれていて、なんとか階段を下りようとしている大量の人が階段上部のホームへの出口をふさいでいるからです。

私たちの前方でホームに出ようとする人の列は、最後は縦1列に狭まって、それがホームに上がりきったところで人ごみに阻まれて身動きがとれなくなって止まってしまっています。ホームに上がった段階で、もうその人は安心していることもあり、無理には動かない。

そうこうしているうちに電車が到着するとホームをふさいでいた人の一部がいなくなるので縦1列の流れが少しよくなって何人かの乗客がホームに登っていくのですが、その頃には新しい降車客が増えるのでまたホーム上は人があふれてきます。

結局、私がホーム上にたどり着いて電車に乗れたのは、新大久保駅についてから10分超。予定していたのよりも1本遅い電車に乗ることになりました。でも不幸中の幸いというか、路線検索では日暮里駅での乗り換え時間を長めに設定していたためにそれでも乗りたかったスカイライナーに乗ることができたのです。

新大久保駅のホームへたどり着くために10分かかるようになったのはつい最近のことです。新大久保は韓流ブームで観光地として人気が上がったのですが、ブームが始まった当初から2009年頃までは1日平均乗降客数は横ばいで一日3.5万人程度の混み具合いでした。若い女子に聞いても、

「以前はこんなに混んでいる感じはしなかった」

と言います。

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