フェイスブック上の「教会」で語られる絶望の話

9割の弱音を吞みこむ生活で、1割が爆発する

母たちが集うSNS上の「教会」。そこで話される中味は……(イラスト:Masami Ushikubo)

Facebookのあるグループチャットを、私は密かに「教会」と名付けている。メンバーの内訳はワーキングマザーが2人、最近出産したばかりの新米ママが1人、そして働くシングルマザーの私の合計4人。

20代の終わり頃に知り合った私たちは、気づけばそろって40歳目前。十年来の友人ということになるが、「教会」ができたのは3年ほど前のことだ。

「教会」で行われていること

最初は何気ない食事会の日程調整のために作られたグループチャットだった。そこでしばらく他愛のない話をして笑っているうちに、いつからか、誰からともなく深い悩みや葛藤を、話し始めるようになった。

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子育てのこと、夫婦のこと、仕事のこと、両親の健康のこと。女は共感を求める生き物、なんてつまらないことをしたり顔で言う人もいるけれど、共感だけでしのげるほど私たちの日常はイージーじゃないから、痛みに共感し、いたわりながら、うまく痛みの元を断つ方法を考える。

それで解決策が見つかることもあれば、どうしたって八方塞がりで、もう少しだけ時間が経つのを待つしかないことだってある。そういうときには、耐える時間をなるべく苦痛なくやり過ごすための方法を考える。

「夫と私は同時期に子育てというバイトを始めた仲間だったはずなんだよね。なのに気がつけば私がバイトリーダーになってた。夫は知らないうちにバイトを辞めちゃってた(笑)」

1人ならどっぷりと落ち込みそうな事実だって、「教会」でなら笑って受け止めることができる。

仕事と、基本はワンオペの家事・育児。そこに付随してひっきりなしに起きるさまざまな問題に翻弄され、私たちにはいつだって余裕がない。もちろん、最初からそれでいいなんて思っていない。

自分も夫と同じように仕事をして、それでいて家事・育児もすべてやるなんてことは到底無理なことだと、最初こそ、褒めたり、おだてたり、怒ったり、泣いたり、考え得る限りの手を尽くして、夫に、家事・育児の現場に立ち続けてくれるよう頼んできた。

けれどもほんの少し期待したり、せめてこれだけと頼りにするたび、あっけなく期待を裏切られ、それに悪びれもしない面持ちに余計に絶望する。そんなことを何十回、何百回と繰り返す中で、あるとき気がついてしまったのだ。

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