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キャリア・教育 #「非会社員」の知られざる稼ぎ方

東京生まれ42歳の彼がタイに見つけた居場所 高校中退後に単身渡り、天職と家族を築いた

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  • 村田 らむ ライター、漫画家、カメラマン、イラストレーター
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「知人のジャーナリスト、丸山ゴンザレスさんをタイのスポットに案内したとき、大量のシマウマの人形が置かれているのを見て、すごく関心を寄せていたんですね。

『なんだこれは!!』

って。その光景が日本人にとって面白いと感じるものだ、って初めて気づきました」

タイのラフカディオ・ハーン(小泉八雲)

それからはタイ国内の怪談の現場に足しげく通い、話を聞いた。

高田さんはタイ国内の怪談の現場に赴き、話を伺う(撮影:高田胤臣)

ただタイの人は霊を怖がる人が多いという。だから聞いても、なかなか話をしてくれない。そもそも、詳しい話を知らないことも多い。また日本に比べると、いわれ・由来やかつてあった出来事を書面に書き留める習慣が薄いため、過去のことが忘れられがちだという。

「ある意味、タイ人よりもタイの怪談について詳しくなったかもしれません。集めた怪談を1冊にまとめることができたのは嬉しかったですし、しばらくはアジアの怪談について調べていきたいですね。

これからも“タイに住んでいる”というメリットを最大限に生かして、ライターを続けていければと思っています」

高田さんから聞く、タイの「ピー・ターイタンクロム」「メーナーク・プラカノン」など、日本人にとっては聞き慣れない幽霊、精霊の話は本当に面白かった。

高田さんがタイで怪談を集める話を聞いて、

ギリシャで生まれ日本で怪談を収集したラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を思い出した。

高田さんは異国の地で1人、その国の人々よりも深く、彼らの精神性に分け入っていき、物語、出来事の底に眠る何かを引き出そうとしている。

高田さんにはこれからも、日本人がまったく知らないタイの情報を収集し、そして発信し続けてほしいと心より思った。

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