仕事時間を減らした人の「振り返り」という習慣 週に1回実践すると変わってくる

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すべてが業務に直結したものでなくても構いません。たとえば、どうも馬の合わない苦手な同僚がいて、彼がいると会議で意見を述べにくいなど、苦手意識をなくしたい場合、「協調的なコミュニケーション」をとるという目標設定もできます。具体的に「自分から話しかける」でもいいのです。

大事なことは、自分が設定した目標を検討し、正直に振り返る作業を続け、習慣化することです。いくつ目標を設定したらいいか、どんな目標を設定すべきか、というより、まずは身近なものから始めてみましょう。

できた理由、できなかった理由を振り返る

・自分への「問いかけリスト」を作る

自分への問いかけリストを作ればリフレクションが上手くできるようになります。「目標は達成できたか」「思ったように進捗したか」「それはなぜか(なぜできなかったのか)」と自分自身に正直に問いかけてみてください。

たとえば、私が今年立てた目標の1つは「人の話をきちんと聞いて理解する(傾聴する)」ことです。組織の中には日本語が苦手な外国籍の人もいますし、控えめで自分の意見をなかなか言わない社員もいます。そうした人たちが実際何を考えているのか、じっくり聞いて引き出していければと思ったからです。

長期に渡る目標ですがこれを1週間単位で振り返っています。こうした中で、「今週、誰かの意見をきちんと聞く場があったか」「最後まできちんと聞くことができたか」「それはなぜか」という問いかけをしています。なかなか高いハードルですが、意識することで、できた理由、できなかった理由を考えることができ、そこから次への前進になります。

問いかけに少し慣れてきたら、さらに一歩進めて、「今週、自分自身について何を学んだか」「今週、同僚などについて何を学んだか」など、人にフォーカスした質問も加えてみましょう。自分やチームを成長に導くための観察になります。

リフレクションは客観的な見方を育てることができます。正しく自己を認識することで、適確な目標が立てられるようになり、より多くのことが達成できるようになります。うまくものごとが進まなかった時に振り返ってみることは気分のいいものではありませんが、リフレクションは自分を責めることが目的ではありません。自分だけのためですから正直に自省してみてください。自己認識力を高めることは、自分を成長させる源です。さらに同僚など周囲の人へも意識を向けることができれば、社会的知性や共感力も高めていくことができるでしょう。

小谷 敦子 コーナーストーンオンデマンド マーケティングシニアディレクター

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こたに あつこ / Atsuko Kotani

日本ではまだ根付いていないタレントマネジメント(人材マネジメント)の市場をつくるべく、コーナーストーン社でマーケティングを統括。外資系IT業界でのマーケティングやコミュニケーション、コンサルティング分野での20年にわたる経験を持つ。

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