風景撮影「ここまでやったら犯罪」意外な境界線 アンケートで続々と集まる「怒りの声」

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それ以外にも、悪質なケースが多く報告された。

●高齢のカメラマンが、遠くに咲いている花を撮るのに自分のレンズでは届かないからと、木道を降りて花のそばに行って写真を撮っているのを見て驚いた。家族写真を撮る職業カメラマンが、家族をひまわり畑の中に入らせて写真を撮ったり、炎天下に赤ちゃんをピクニックバスケットに入れてひまわり畑の中において撮っていたのにもビックリした(50代 女性 主婦)

●地元の方が止めるのも聞かず、民家の土地に踏み込む。表向きはプロとしてもっともな意見をSNS等で述べているが、実態はひどい人がいる(40代 女性 会社員)

●私有地に入る、現場の警備員や駅員の指示を無視、生えている植物を伐採して三脚を立てる(40代 男性 フリーカメラマン)

●踏切内でカップルが自撮り。アジサイの時期に箱根登山鉄道の敷地内に入り70歳くらいの男性が鉄道撮影をし、運転士が気づいて電車を緊急停止して、男性をとがめていた(50代 男性 職業不詳)

かつて、元人気アイドルが線路上で何げなく撮った写真が物議をかもしたことがあったが、重大な事故につながる可能性もあるので絶対にやめてもらいたい。

<三平弁護士の見解>

他人の家の庭など塀の内側に入れば「建造物侵入罪」にあたります。立ち入り禁止区域や田畑への侵入は「軽犯罪法違反」に該当します。田畑(農地)は特に保護されていて、「立ち入り禁止」と表示されていなくても侵入行為は違反です。線路への侵入は「鉄道営業法」の禁止行為です。科料の金額は多くありませんが、非常に危険な行為なので絶対にやめましょう。

<こんな罪になる?>

建造物侵入罪(住居への侵入)
3年以下の懲役または10万円以下の罰金

軽犯罪法違反(立ち入り禁止区域や田畑への侵入)
拘留または科料(拘留とは1日以上30日未満の刑事施設への拘置。科料とは千円以上1万円未満の課金)

鉄道営業法違反(線路侵入)
拘留または科料

植物や動物に加害

由々しきことだが、被写体に危害を加える人がいるという回答も多かった。長い枝葉を少しよけて撮るのはまだ許容範囲かもしれなあいが、木の枝を折る、植え込みに入って花を摘んだり、折ったりする行為は明らかにやりすぎだ。自然に対しての敬意がまったく感じられず、モラルに反していると言わざるをえない。

●大阪城公園梅林は柵内立ち入り禁止だが、毎年必ず中まで入ったり、枝を折って撮影している人がいる(50代 男性 会社員)

●ある渓流でクリンソウの花が折られていた。自分が撮った後、他人に撮られまいと折った行為は許せない(80代以上 男性 無職)

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