風景撮影「ここまでやったら犯罪」意外な境界線 アンケートで続々と集まる「怒りの声」
目に余るマナー違反者を見かけるように
今年5月、あるツイートが世間の注目を集めた。
<このマナーの悪いカメラを持った人達はどうにかなりませんか(怒)耕したばかりの畑を踏みつけ、進入禁止の高台に登り集落の住人が生活のために大切にしている畑に勝手に入り込みそんな事しないと撮れないならカメラやめてくれ>
長野県白馬村にある桜の撮影スポットで、畑を踏み荒らしながら撮影するカメラマンたちに苦情を訴える投稿だった。
ずかずかと畑を踏みつけながら、三脚を立ててカメラを構えるカメラマンの姿には非難が殺到。瞬く間に拡散し、リツイートは約4万3000件に上った。テレビ局も現地取材に入り、この問題は報道番組でも取り上げられた。ツイートをした長野県大町市に住む黒田康行さん(47)は当時をこう振り返る。
「この場所は観光地ではなく、普通の農村集落に1本の桜が咲いている居住地です。私も毎年撮影をしていますが、数年前からSNSの影響もあってか、目に余るマナー違反者を見かけるようになりました。
昨年からは地元の人がロープを張ったり、役場が看板を立てたりしていますが、効果なし。今年は延べ100人近い人が、耕された畑に足跡をつけながらズカズカと入っていくのを見たり、夜には三脚で道路がふさがって住民が通れないと聞いたりしたので、さすがに声を上げるべきだと思ってツイートをしました」