不登校「親だけの解決」がとっても難しい理由 どれだけつらくても自分を責めないで

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「文科省も1992年、登校拒否はどの子にも起こりうることだと認め、スクールカウンセラーの配置などが行われてきました。学校現場でも、見守るという態勢が広がる一方で、学校へ来させるために一方的で過度な登校刺激を依然として続けるところもあります。

親が、自分の育て方が悪かったんだろうか、子どもにどう向き合えばいいのかと悩む姿は、今も昔も変わりません。1人で悩む親をなくしたい、孤立させたくないという気持ちで、この会を続けてきました。親が自分を責めてしまうことは、子どもを追い詰めることにもつながりますから」と、古庄さんは訴える。

参加人数は毎回、60〜100人。この日は71人が集まり、うち初参加は10人だった。専門家の講演や当事者の体験談のほか、学齢別による少人数の懇談会や父親だけの交流会などを行う。

初めて参加する人は「基礎講座」を受け、不登校について学ぶ。

「登校拒否を克服する会」の意義

学校に行きたくない理由は子ども自身もわからない場合が多いこと、そのために子どもが苦しんでいること、学校に行きたいのに行けない自分に罪悪感を感じていること、子どもにとって安心できる場所は家庭だということ、だから子どもたちを丸ごと受け止めること……。

専門家の話を聞いた後は、それぞれが子どもの状況を語る。胸が詰まって、言葉にならなくなる人も少なくない。講師は一人ひとりの状況にそって、アドバイスをしていく。「登校拒否や不登校を克服する力は子どもの中にある。だから、信じて、任せて、待とう」と。

奇数月に行うのが、大阪府全体の集まり。偶数月には、それぞれの地元で小さな交流会も開くが、中には1人で2時間話し続ける人もいる。聞いてもらえる場もなく、ため込んでいた悩みや苦しみがあふれ出す。

同会の世話人は、古庄さんを含めて15人ほど。皆、自らの子の不登校に悩んだ経験がある。「心の拠り所となった場所を守りたい」と運営に関わっている。

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